この2週間ほどでググっと気温が上がり、日中の最高気温は25度越えする日もあるカトマンズ。桜?梅?の花が咲き誇り、短い春を感じています。そう、ネパールはあっという間に初夏の陽気に突入して雨期になるのです。さて、そんな春らしい時節のネパールで国際女性デー(3月8日(金))はもしかすると日本よりもお祝いされているかもしれません。お祝いと言っても、誕生日みたいに祝うわけではありませんが、例えば、こんなことが今年、行われていました。
- 活躍した女性を表彰:ある大きなホテルがネパールで活躍した女性5名を呼んで表彰式
- 新聞での特集:1面や社会面に女性の権利、役割の変化に対する記事が溢れました。特に大きかったのが、ネパール人女性の子どもは父親がUnknownと証明できる場合のみネパールの市民権が付与されるという法律変更に反対を唱える政治家、活動家の記事でした。元々、ネパール人女性が外国人男性と結婚してできた子どもは市民権が自動的に得られない一方、ネパール人男性の子どもは自動的に市民権を得られている現在の法律があります。これを変える動きの中で、その変更内容「Unknownでなければという付帯条項」を取らないと引き続き女性差別で憲法違反という主張がなされているのです。
- 休日になる:ネパールの労働法では、基本的にこの国際女性デーに休むことを念頭に女性は男性よりも1日多く休日を得られるよう定めています。シャプラニールネパール事務所では、今年は国際女性デーは事務所の休日としました。ちなみに、当事務所は毎年変わるネパールの休日カレンダーから毎年3月ごろに、土日以外に休日を20日選んで決めています。エスニックグループごとに大切な祭日も違うので、皆で相談します。私は日本人として元日は休日にしてもらうよう2019年度の休日をお願いしています。
そして、私が参加してきたのが、フェアトレード団体が主催したファッションショーイベント。マハグチという団体のショップ内で若い男女のモデルが手織りの生地を使った衣服を披露しました。海外のビールメーカーが協賛しており、時折ビールやフライドポテトなどがふるまわれるカジュアルなイベント。外国人のみならず多くの若者が詰めかけていました。
さて、来年はどんなイベントが催されるのでしょう?そして、ネパールの女性の生活はどう変わっているでしょうか。
ネパール事務所長 勝井裕美