当初のロックダウン緩和予定よりも先に先に緩くなり始め、バスやタクシーも動き出したネパール。バスはマスクをスタッフがするなどの感染症対策をするだけでなく、定員の50%だけしか乗客を乗せてはいけないというルールがあり、その分料金を50%上げてよいと政府は決定しました。車やバイクを持たない人たちは家計に追い打ちをかける決定だと嘆いています。そもそも、バスはお客さんを乗せてなんぼの商売なので、本当にこの50%ルールが守られるのでしょうか。。。
さて、そんなバスも走り始めたネパールの道路。実は、ロックダウン中に進化を遂げていました。車が通らないから工事がスムーズということで、進まなかった舗装工事を進めたり、白線を引き直したり。
これらの作業は日雇いで仕事をなくした人への雇用対策の側面を持っていた地域もあるようです。
車両の交通量が多い道に歩道橋が作られていて安全になると思ったら、こんなことにもなっていました。電線が階段を通過しています。後日、移動されると信じたいですが、行政の縦割りで道幅が拡張しても電信柱がそのままで結局狭いスペースしか使えなかったり、マンホール部分が道の真ん中で盛り上がっていて事故の原因になったりすることがよくあるので、少し心配です。
交通、生活が元に戻っていく中で、ロックダウン中に改善された大気汚染も元に戻っていくのかと思うと、それは残念です。
ネパール事務所長 勝井裕美