毎年10月、ネパールでは秋の収穫時期に15日間にわたって一年で一番大きなお祭りであるダサインが行われます。この数日間は、日本のお盆やお正月のように、遠方で働く人も故郷に帰り、家族が一同に会し、家族の幸せと無病息災を祈ります。

カトマンズには、パスパティナートというヒンドゥー教の女神様シヴァを称える紀元前400年からある古い寺院があります。特にダサインの期間中は、多くの人が祈りを捧げに来ます。ネパール人の友人一家にお誘い頂き、パスパティナート寺院に参拝してきました。日の出前の4時頃に寺院に着き、小一時間程、小高い山の参道を上ります。参道を上っている際も人々の祈りの声が聞こえ厳かな雰囲気で、頂上から見る寺院と人々の祈りを捧げる様子に感銘を受けました。

パスパティナート寺院の様子

神々が住む国といわれるネパール、何千年にも渡って人々がお祈りをしてきた歴史と文化を、このダサインのお祭りで感じ入りました。

パスパティナート寺院の門

ネパール事務所長

竹下裕司