先日、ネパールの首都カトマンズの南西5キロメートルのキルティプルにあるトリブバン大学 国際関係・外交学部のプログラムでレクチャーをしました。私の母校であるロンドン大学キングスカレッジの恩師から紹介を受け仲良くしているトリブバン大学の教授の依頼で、私が研究していたジェンダー(Women, Peace and Security)についての講義、そしてディスカッションをすることとなりました。
当日は、約50名の学生が参集。はじめに私から、女性が戦時にどのような社会的役割を行い、そして戦後の復興においてどのような貢献をしているか、そして女性の役割が社会にとっていかに重要なのか、といった研究内容をコソボとルワンダのケーススタディを基にレクチャーしました。
そして、後半は、学生たちとともに、女性の役割を特に保守的な社会の中で活かすにはどのような方策ができるか、ジェンダーインクルーシブな社会をいかに作るか、ということについて熱いディスカッションをしました。学生からは、保守的と見られがちな日本人男性がジェンダーの研究をしているのは、とても嬉しいといった声ももらいました。
学生の皆さんの世界に貢献したいと思う熱心さに胸を打たれ、私自身も、今後さらにシャプラニールの仕事や自分の研究を精一杯頑張っていきたいと思いました。
ネパール事務所長 竹下裕司