先週、ネパールはダサインの休暇でした。
ダサインとは、シャプラニールのブログで度々掲載されていますが、1年の中で1番大きなヒンドゥ教のお祭りで、家族や親戚が集まり毎晩宴会をする、ネパールの人にとって、とても大切で楽しみな時です。日本のお正月や欧米のクリスマス休暇といった感じでしょうか。
今年のダサインは、私の妻と一緒に、カトマンズから2時間ほど車を走らせた所にあるサンガという村の友人宅で過ごしました。ヒマラヤ山脈が遠くに見渡せて、菜の花や秋の花々が咲き始めて、とてもきれいな所でした。
ダサインで大切なのが、プジャというお祈りの儀式です。親戚みんなが家に集まり、年長者から幸福の祈りを込めて、額にティカという真紅の印を施します。人だけでなく家畜、また車やバイクなどにも安全を祈ってティカをします。
また、一家総出でヤギや鶏を屠り、毎晩の宴会に向け調理します。私も心を込めて屠ることをお手伝いし、有難く命をいただきました。
ダサイン中は、子どもにとっても楽しみなことがたくさんあります。凧揚げもその一つ。高く高く、良く晴れた青空に凧を揚げていきます。
また「ピン」という竹で作った巨大なブランコを村総出でこしらえます。安全点検をしっかりとして、完成したピンで、子どもたちが美しい空にむかって、楽しみながら漕ぎます。
今年のダサインは、夫婦揃って友人一家と村の人たちの仲間に加えて頂き、ネパールの伝統と暖かさを感じることができました。
ネパール事務所長 竹下裕司