ポカラのペワ湖から望む美しい山々

ポカラに出張してきました。
ポカラはネパール第2の都市、美しい景観で人気の観光地です。運よくアンナプルナやマナスル、ダウラギリといった8000mを超える山々を見ることができました。
ネパールで暮らしていてうれしいことのひとつは、ヒマラヤ山脈を見られることです。カトマンズにいても見られる日があり、とても幸せな気持ちになります。富士山が見えるとうれしくなってしまうのと同じ感じでしょうか。

ネパール語では雪のある山を「ヒマール」、雪のない山を「パハール」と区別して表現します。山とともにあるネパールの人々の暮らしを感じ、すごく面白いなと思いました。

最近、そのヒマールに雪がない、山が黒くなってしまったという話をよく聞きます。気候変動の影響によって氷河湖が決壊して起こる洪水も大きな問題になっています。また、山間部では栽培できなかった作物が温暖化によって育つようになっているとも聞きます。
ヒマールの環境の変化は、ネパールや周辺の国々の環境や経済、人々の暮らしに影響しています。私たちは平野部のモラン郡で洪水防災事業を実施していますが、平野部でも大規模な洪水の発生や崖崩れ、地滑りの多発など災害が頻発化・激甚化しています。

「雪のある」ヒマールがいつまでも見られるように、ネパールの気候変動対策にも注目しつつ、日々の活動を積み重ねていきたいと思います。

ネパール事務所長 横田 好美