カトマンズ事務所の宮原です。
日本ではあまり報道されていないのですが、ネパールはインドから実質的な経済封鎖を受けています。
これは9月に公布された憲法にネパール南部に住むインド系ネパール人が反発し、それをインドが擁護しているからと言われています。
今までのネパール・インドの間では時折、インドからの燃料提供がストップすることがあり、長くても2週間ほどだろう、とタカをくくっていたのですが、封鎖が開始して1か月を超えました。。
カトマンズを干上がらせるためには、ネパール南部を止めればいい、とはよく言いますが、まさに干上がっている状態です。
ガソリンや調理用ガスを入手するのに3,4日路上に泊まり込んで列に並ぶ人々もいます。(必ず入手できるとは限らない)
最近は炊飯器や電磁気コンロが飛ぶように売れているとのこと。
とはいえ、そんな電化製品も安いわけではないので、皆が買えるわけではありません。
薪で調理をしたり、極力ガスを使わないような食事をしている人たちも多いです。
写真は我が家の前の道です。我が家の付近にはガソリンスタンドはないのですが、どこのガソリンスタンドから発した列なのか、もうすでにわからない状態で、バイクが列をなしています。
こんなに並んでも入手できるかどうかわからないのが、無情なものです。
人々の目下の注目はどこでいつガソリンが(またはガスが)買えるのか!ということです。
事務所のスタッフの話題も「ガスを使わない調理法」と「穴場ガソリンスタンド情報」でもちきりです。
物価はどんどん上がる一方で、地震の復興活動は全般的に遅れています。
いまだ解決の目途はたっていませんが、とにかく平和的にかつ迅速に収束することを願うばかりです。
カトマンズ事務所
宮原