先週から一昨日まで中・西部タライ方面への2つの出張が続いた。9月といえども日差しは厳しく、気温は恐らく35度以上あったのではないだろうか。その暑いタライに比べたら、ここカトマンズの気候は夢のよう。日中はまだ暑いものの、朝晩のひんやりした空気のおかげで気分もリフレッシュされる。
<木陰でのんびりと手仕事>
が、困ったことにまだ9月というのに先週から週35時間の計画停電が始まった。東部タライのコシ河が氾濫したために送電線なにかに大きなダメージが出たことと、主要発電所のダム水位が例年よりも低いことがその理由なのだそうだ。
日照時間が短い冬の停電もつらいが、今の時期の停電もなかなか大変だ。冷蔵(凍)庫にはいろいろな人からもらった貴重な食糧が入っているのが、停電が続くと傷む可能性も高くなる。いずれにしても、今から35時間だと、冬のことが思いやられる。
タライのある集落でのこと。地域の人が集会などのために使う小屋へ案内された。電気コードを、長い竹をつかって高い電線にひっかけようとしている。初めは判らなかったが、小屋の中の扇風機が動き出してようやく理解した。電気を非合法に頂戴した現場だったのである。
<危ないので絶対に真似しないでください>
先日ある人がネパールの電力供給と需要の差は実はあまりなく、盗電や漏電などの問題が大きいのだという話を聞いた。上水道もしかり。日本のように贅沢な使いかたは出来ないにしても、きちんと管理がされていればここまで不自由はしなくて済むはずなのではないだろうか。
さて今夜は自宅地域は夕方6時半から9時半までの停電である。やれやれ。