↑↑↑これ、なんだか分かりますか?
そう、足踏み式のポンプ井戸です。私は96年から2005年にかけて、断続的にバングラデシュに駐在していたので、2005年の秋に「変わるバングラデシュ、変わらない貧困問題」と題した講演をしたことがあります。その際、変わったものの一つの例として、この足踏み式ポンプ井戸を取り上げ、動力ポンプに急速に置き換わっていったという紹介をしました。
でも、ネパールではこのとおり、まだまだ現役で活躍しています。広い田畑のいたるところで、今でもしっかりと使われています。トラクターや動力ポンプも手に入る状況なのに、です。ささいなことかもしれませんし、全く間違った見方かもしれませんが、こういうところに、経済的な合理性だけを追求するのではない、ネパールの社会がもつ精神性のようなものを感じてしまいました。