市販のパンがあまりおいしくないこともあり、こちらに来てから時々ホットケーキを焼くことがある。ミューズリーを混ぜて作ると、体に良さそうな感じがするので、今朝もそのバージョンでいくことにした。卵を溶いていたら、あ…小麦粉がなかった。他の準備は出来ているのでこのまま引き下がるのは癪にさわる。
実は今朝、パートナー団体JAFONの代表レワットから電話があって、ガソリン値上がりの抗議運動が昨日より激しくなっているらしいので出来るだけ外出はしない方がいいと言われていた。近くまでだし、新聞買いがてら外の様子を見てこようとポケットに小銭を入れて、カメラを持ってでかけてみた。
家のそばの商店はほぼいつもどうり営業している様子だが、20m位先には燻っているタイヤが3つあった。このあたりもデモ隊が通りすぎたのだろうか。しかし道理で、朝起きたら家のなかが煙臭かったわけだ。<写真はジャワラケルの先で燃え盛っていたタイヤ>
いつもは車通りの多い道は歩行者天国状態だった。時折バイクもみかけるが、ごくわずか。少し先のジャワラケルのロータリーでは警察が道路を封鎖していた。そこから東のラガンケル方面を望むと、100mほど先では黒々とした煙をあげている。人が集まっている姿は見えず、ハンカチなどで口や鼻を押さえながらタイヤの間を歩いてくる人もいたので、特に危険はなさそうだがそれ以上近づくのはやめておいた。この近辺の商店はシャッターを閉めている店がほとんど、危険を感じたらすぐに店を閉められるように、下のほうだけシャッターを開けている店もあった。
再び家のほうに戻ってくると、大八車に大きなかばんを沢山乗せている白人女性を見かけた。これから空港へ行くのだという。無事に到着して飛行機に乗れるといいのだが。
その後、事務所スタッフと電話で話をした。彼曰く、政府の対応次第ではますます激しくなる可能性もあるだろうとのこと。とりあえず今日は一日自宅でおとなしくしているしかなさそうだ。ホットケーキも無事焼けたし、さっき買った新ショウガを使って甘酢漬けでも作ってみようか。