上の写真は、チトワン郡の丘陵地の中にある学校を訪問した時に撮ったものです。1年生から8年生までが通っているので、日本でいえば小学校と中学校があわさったような感じ。校舎はあるのですが、このクラスは気持ちのいい風が通る木陰で行われていました。この写真だけを説明なしに見せられたら、多くの人は「教室が足りないんだな、かわいそうに」と思うのではないかと思います。でも、単に教室の中が暑いから外でやってる、というのが本当のところ。事実をきちんと伝えるというのは、難しいものです。
さて、暑さへの対処法はこれだけではありません。なんと夏の間は授業時間そのものをかえているのだそうです。ふだんは午前10時から午後4時までのところ、この季節は朝6時から11時までにしているとのこと。暑さの厳しい地方ではこうしたシフトを取り入れている学校が多いそうです。涼しいのは分かりますが、数時間かけて歩いて通わざるをえない子どもにとっては、ちょっと朝がつらそう。