シャプラニールのクラフトリンクでも販売している「うちわ」。南アジアでは、日本のものと少し機能の異なるものが使われています。持ち手の部分を中心にぐるぐるっと回して使います。つまり自分に向けて風を送るだけでなく、まわり全体にやわらかな風が届くようになっているわけです。
下の写真はネパールの農村部で見かけた布製のもの。素材はいろいろなものが使われていますね。これ、最初のうちは自分の方にうまく風がこなくてイライラしてしまうこともあったのですが、暑くて寝苦しい夜、寝ている赤ちゃんのために親がずっとぐるぐる回してくれていた、というような話を村人から聞くにつけ、なんていいものなんだろうと思うようになりました。いろいろな色や形を見つけるのも楽しく、家の中を見せてもらう時、つい探してしまいます。