全国20カ所にある「地域連絡会」は、シャプラニールの会員が中心となって活動しているボランティア組織です。そのひとつ、東京都西東京市にある「シャプラニールむさしの連絡会」が初のオンラインイベントが開催しました!


シャプラニールむさしの連絡会では、オンラインイベント「このまちのイスラム」~ご近所のお兄さんに聞いてみよう、イスラムのくらし~を開催しました!本来今年の3月に開催予定でしたが、会場の公民館が新型コロナウィルスの関係で利用休止になったため、開催延期となっていたものです。

当日は、地域で建設業に従事しているインドネシア技能実習生のみなさんと参加者の方をzoomでつないで、実習生のみなさんから、イスラムのくらしについてお話しを伺いました。

東京は緊急事態宣言が出されていますが、実習生さんたちは、変わらず現場での仕事に従事されています。4月24日からは断食月に入り、日中は断食をしながら、仕事に通う毎日です。

実習生の方からはイスラムの基本的な教えや一日5回の礼拝などイスラム教徒のつとめについてお話しいただきました。また、通常、礼拝のときは手足を清めるけれど、仕事帰りに洗う場所がなくて、汚れたままだとしたらそれは許されること、仕事の都合で決まった時間にお祈りできないときは、帰りの車(実習生の方たちは現場と寮を車で往復しています)の中でお祈りすること、など、生活の中でのイスラムの暮らしぶりを伺うことができました。

ひととおり、お話しを伺ったあと、メンバーのひとりが、アザーン(礼拝の前のよびかけ)を披露してくれました。ほんの数分間ですが、パンデミックによる外出自粛の日々を送る中、心にしみわたるようなアザーンの美しい調べを画面越しに共有できたことは参加者にとって忘れられない体験になったと思います。

最後に実習生の方から、”この苦しい状況は必ず終わり、明るい未来が来ます、みんなでがんばりましょう”という、参加者を勇気づける言葉があり、いつか必ずまたみんなで集まることを約束して会は終了しました。

かつてない状況の中で地域連絡会として今後どのような活動ができるかはわかりませんが、みんなでアイデアを出しあって、“市民による海外協力”を続けていければと思います。

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2020年5月3日(断食10日め)
むさしの連絡会 横田 昌子