事務所に大きな包みが宅急便で届き「なんだろう?」と思いながら開けてみると、立派な額に入った感謝状でした。
福島県いわき市にある勿来まちづくりサポートセンターからの贈り物です。東日本大震災の直後にいわき市の勿来(なこそ)地区で、同センターのメンバーが中心となって立ち上げた災害ボランティアセンターの運営にシャプラニールも加わり、ボランティアコーディネーションなどを行いました。
発災後間もない時期から、勿来のみなさんは震災の記憶が風化することを防ぐため、防災モニュメントの設置事業に取り組んできました。それが完成を迎え、先日復興大臣も駆けつけ除幕式が行われました。それに合わせていくつかの団体に対し感謝状が贈られたのです。
残念ながら除幕式には出席できなかったのですが、思いもかけなかった贈り物に胸が熱くなりました。
勿来のみなさんとはその後も付き合いが続き、先日の西日本豪雨災害の救援活動では、シャプラニールが支援に入った倉敷市の災害ボランティアセンターの人手が足りない、と応援を求めたところ、勿来の復興支援に関わってきた筑波大学の学生グループを紹介してくれ、数人が倉敷市に駆けつけてくれました。
東日本大震災の被災地も、完全に復興が済んだわけではありません。勿来のみなさんの取り組みもまだまだ続いています。シャプラニールとしてできることは少ないですが、これからもこうしたつながりを大切にしていきたいと思います。
事務局長 小松豊明