2022年9月1日、シャプラニール=市民による海外協力の会は50周年を迎えました。1972年、独立直後のバングラデシュの復興支援に向かった日本の青年たちが、衝き動かされるような熱い思いを持って立ち上げたシャプラニールは、これまで特定の政治、行政、企業や団体、宗教に過度に依存することなく、一貫して「市民による海外協力」を実践してきました。

50年に及ぶ活動期間の中で、解散の危機に瀕するような事件や災害、財政逼迫などもありましたが、会員をはじめとする市民の皆さまのご支援やバングラデシュ、ネパールの友人たちとの議論を通して乗り越えてこられたことを、まずもって御礼申し上げます。

また、通信手段もままならない時代に、現地と手紙でやり取りしながら、行間を読み、活動の方針や方向性をひとつひとつ創り上げていった先輩たちにも敬意を表します。

通信手段が飛躍的に進歩したものの、世界が分断され、社会の格差が拡がり、気候危機が叫ばれる今という時代にシャプラニールが市民社会組織としてできることは何か。

これからも問い続けながら、5つの価値観(「援助」をしない、自らの解決を促す、みんなで考える、現場から学ぶ、誰も取り残さない)を堅持しつつ、「市民の力とつながりで、すべての人びとがもつ豊かな可能性が開花する社会」をつくる一助を担っていきます。

引き続きシャプラニールの活動にご理解、ご参画のほどお願いします。

代表理事 坂口和隆

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50周年特設サイトはこちら
https://www.shaplaneer.org/50th/