現在、外務省による開発協力大綱の改定作業が行われています。

2023年5月4日を期限として改定案に関するパブリックコメントが募集され、141件のコメントが提出されたとのことです。当会では、大綱の影響を受ける途上国を中心とした諸外国の人々から意見を聴く必要を再三訴え、英語の私訳を作成し、主に途上国の市民社会の人々からの意見を求めました。(詳しくはこちら

期限までに4カ国、7団体・個人からコメントが寄せられ、それらをまとめて、パブリックコメントとして提出しています。 途上国の市民社会ならではの視点、日本の中だけで議論していると気づかなかったかもしれないと思わされる内容も多く、是非皆さまにもご覧いただければと思います。

https://www.shaplaneer.org/wp/wp-content/uploads/2023/06/publiccomment_globalsouth.pdf


開発協力の対象となる途上国の人々から寄せられた貴重な意見を新大綱に反映してもらいたいと考えています。6月2日には、外務省と市民社会との最後の議論を行う場を設定し、これまでの議論やパブリックコメントがどのように新大綱に反映されようとしているのか、いないのか、説明を聞きながら、改めて市民社会からの要望を伝えました。その場でも、この途上国からの声について考慮してもらうよう改めて伝えました。恐らく6月中には閣議決定されるのではないかとの見通しです。是非注目いただければと思います。

事務局長 小松豊明