今日11月5日は『津波防災の日』。2011年6月に制定された「津波対策の推進に関する法律」で定められました。
内閣府のウェブサイトによれば、嘉永7年(1854年)11月5日の安政南海地震(M8.4)で和歌山県を津波が襲った際に、稲に火を付けて、暗闇の中で逃げ遅れていた人たちを高台に避難させて命を救ったという逸話にちなんで定められたそう。
私自身、2004年のインド洋大津波の直後にスリランカへ緊急救援活動に向かい、2011年には東日本大震災で甚大な被害を受けた茨城県、福島県で被災現場を目の当たりにして、津波による被害のあまりの大きさに言葉を失った経験があります。
つい先日トルコで発生した地震でも津波が町を襲いましたが、少しずつ海水が港を覆いつくす様子を間近でスマホで撮影している人たちの姿がテレビの報道で映し出されていました。地震があったら海から離れる、ということが未だに当たり前のこととして意識されていない現実に驚かされるとともに、一人でも犠牲を減らすために不断の努力が必要であることを強く感じました。
内閣府では「津波防災特設サイト」で、各地の関連イベントを紹介するなど防災の呼びかけを行っています。
私たち一人ひとりの防災への意識や取り組みが大切であることを、改めて心に刻む一日にしたいと思います。
事務局長 小松豊明