はじめまして。クラフトリンクインターンの和田です。

6月2日に開催された、講座シャプラバ!「来日記念講演!ギティさんに聞くバングラデシュのフェアトレード~」の様子をお伝えします。

今回は、バングラデシュよりギティ・バロイさんをお迎えしました。
ギティさんは、クラフトリンクのパートナー生産団体である「ジュート・ワークス」のマーケティングに携わり、多くのフェアトレード団体と協働を通して、これまで20年間バングラデシュの女性たちを支援する活動をされています。
講演では、「ジュート・ワークス」がフェアトレード団体としてどのような使命や目標をもって活動をしているのかなど、お話を聞きました。

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ジュート・ワークスの生産センターについて説明

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ジュート・ワークスの商品

 

 

 

 

 


「ジュート・ワークス」とは
1973年にバングラデシュでジュート(黄麻)を使った手工芸品生産を開始し、公正な社会と貿易の実現と、生産者の生活改善を目指すために設立されたフェアトレード団体です。

生産している商品はバッグやバスケットなどさまざまで、ジュートの他にも粘土や竹などの天然素材を使用して手作りしています。商品についてはこちらをご覧ください。

私は今回の講演で、フェアトレード団体がどのような商品をどう生産しているのかだけではなく、団体としてどのような価値観をもって活動をするべきなのかを学びました。

ジュート・ワークスが大切にしていること
ギティさんは「援助ではなく、貿易」という概念に沿って活動を行うことに重点をおいて説明してくれました。
単純にサービスや財を供給するのではなく、生産者が主体となって自立できるような活動を重視しているため、援助ではなく貿易を通じて各国のフェアトレード機関と協働しています。
その活動の中には経済向上に役立つ技術やリーダシップを持っての自立の実現を目指したサポートを含みます。

シャプラニールでも活動を進める上で大切にしている価値観の一つとして、「援助をしない」という概念を掲げており、当事者主体の社会的問題の解決を促す支援を目指しています。
私は今回の講演を機に、「援助ではなく、貿易」という概念の大切さを改めて理解することができました。

今回の講演で学んだこと
ジュート・ワークスの価値観や目標の中には、フェアトレード商品を作ることによる生産者の生活向上だけではなく、コミュニティ全体への奉仕活動も含まれていると知りました。
教育支援、環境保全、医療保障などのサポートも行っていると知り、フェアトレードを通じて行う海外協力は生産者のためだけではなく、地域全体の生活改善にも大きく関わるということも学びました。

海外協力に関する支援について考えたとき、お金や物の寄付だけではなく、当事者が自立して社会的・経済的向上に役立つトレーニングやサポートも支援の一つとして考えるべきだと思いました。

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改めて、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

クラフトリンクインターン 和田愛理菜

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