みなさん、こんにちは。クラフトリンク担当スタッフの長瀬です。
先週末は、みんなで応援ネパール復興キャラバンを福島県いわき市でで行いました。
会場はいわきの地名にも由来して付けられた由緒正しい、常勝院岩城寺さんの本堂をお借りしました。日頃よりワークショップなども開いて地域の方との交流を大切にされているお寺です。本堂の襖には約200年前に描かれたという壮大な絵が、天井には鮮やかな天女が絵がある、素敵な場所でした。
運営・準備にはシャプラニールいわき連絡会代表の吉田まさ子さんとご友人の方々にもお手伝いいただきました。
みなさまに温かく迎え入れていただいたお陰で、スムーズな講演をすることができました。ありがとうございます。
さて、今回特に感じたのは、参加者の多くの方がご自身の被災体験を重ねてこの報告会を聞いていらした、ということ。ネパールは多民族国家と呼ばれ、たくさんの民族が一緒に住んでおり、民族によって支援格差が生まれたことは事実です。それはいわき市に一緒に暮らしている、津波被災者、原発避難者、いわき市の住民間での問題ともも類似していると思いました。昔からの習慣や今までは気づかなかった小さなことも大きな問題となって見えてしまう、そんな状況もあるといいます。
こうしたそれぞれ抱える問題は違ったとしても、東日本大地震災害を体験した方々にとってネパール、熊本や大分での出来事は他人事ではなく、一緒に乗り越えていく自分ごとのように見ていらっしゃるように感じました。
いわき市に来て、復興にはまだ時間が必要だということを改めて実感しました。これからネパールでの復興活動も住民に寄り添った支援、そして震災により表面化した問題がまた見えないものにならないためにも出来る限りの活動を続けていくことが大切だと思いました。
いわきでは、目の前に広がる棚田を見かけ、ネパールの風景を思い出しました。ネパール方の優しさと、いわきの方の優しさ(特に言葉使いやペースは心安らぐものがあります)も似ているなと思いながらバスからの景色も楽しみました。
写真左)ボランティアで準備をいただきクラフトリンク商品の販売もお手伝いいただきました!
写真右)キャラバン参加者みなさん