ナマステ~スタッフ長瀬です!8月末にネパールスタディツアー2019を実施しました。今回は「ネパールの平野で防災を学ぶ」は首都カトマンズ盆地内での地震防災プロジェクト視察、シャプラニールとパートナー団体RRNと行っているマディ市での防災減災対策の事業地や防災教育を行う学校訪問などを学ぶ8日間のツアーです。
ナマステ~!マディでの滞在1日目。
今日は②地域のコミュニティラジオ局マディFMとともに防災対策を行う学校と市役所を訪れました。
▼学校での防災教育
この学校では約一年前から防災に関する授業を取り入れています。
私たちを温かく迎えてくれたのは生徒のみなさんを初めて、PTA代表、校長先生、先生です。全校生徒125人が在学。未就学児教育(3歳の子どもがいました)から基礎教育課程(1学年から8学年)を受けられます。(みんな本当に愛らしい!)歓迎のダンスを、民族衣装を素敵に着飾って披露してくれました。
防災の授業内容は生徒が教えてくれました。例えば実際に洪水が起きて友達が流せれてしまったときの対策、通学路をどの様に使うか。また地震はどうして起きるのか、起きたらどう行動するかなどです。生徒に「授業で印象に残っていることは?」と質問すると、「川へ行って、実践的に学べたこと!」と返答がありました。
先生からは、防災の授業は初めての試みだっただめ子ども達に正しく理解し興味をもってもらうことなど、難しいことも多くあったとのこと。例えば河川の氾濫や大雨はよく起きていた/これから起きることがあるため、具体的なリスク対応(さまざまなケースがあるため)を教えることを心がけ有事に行動できるように備えているそうです。
そしてマディFMは、地域の言葉で保護者にも伝える活動をしています。これで子ども達は学校で、大人はラジオから防災知識や情報を得ることができています。
▼市役所を訪問
市役所でのお話はこの地域にどのような変化があったか、詳しく知ることができました。参加者と意見交換も行いました。
この防災プロジェクトが始まる前は自分たちで防災インフラを設置したり有事の際に対策を行っていましたが、地域一体が被害に遭うことが多々あったそうです。現在はプロジェクトも最終年度の3年目となり、河川拡幅対策やその脇にプランテーション(バナナなどの植物を植えて土地を強くする)をすることで洪水被害は出ていません。
住民からは「嬉しい」「安心して暮らしている」「洪水が起こったときにどんな行動を取るかを知ることができた」と安堵の声がでました。住民グループではそれぞれの世帯かた少額を出し合い、被害の修繕費として使っています。シャプラニールとRRNは住民と話し合いながらインフラ整備を進め、必要な修繕費道具なども提供しています。
参加者からは「地域全体で問題を解決したいという強い思いを感じた」という住民が地域一体となって活動をしているが印象に残ったといいます。「マディ、とっても蒸し暑い~」「自然に囲まれていて非日常的な経験」などとネパールを楽しむ感想もでていました。
次回は、③地域住民で構成されたコミュニティ災害管理委員会のミーティングへの訪問の様子をお伝えしますね。