シャプラニールのパートナー団体であるCAPCRON(Center to Assist and Protect the Child Right

of Nepal)は弁護士が中心になって子供の権利を守ることを目的として活動するNGOです。スタッフは5名で、現在シャプラニールとは子どもの権利に関する啓蒙活動や、移動クリニック、移動教室および個別訪問による教育の提供などを行っています。

移動クリニックは、レストランで働く子どもたちの保健衛生環境の改善を目的としたプログラムで、現在パタン市内の6箇所で開かれています。クリニックでは体重の計測、栄養剤や薬の提供、医師の問診などが受けられます。

今回、パタン市のグワルコ地区の移動クリニックを見学することができました。この周辺には20件ほどのレストランがあり、そこで働く10歳~18歳までの子どもたちおよそ25~30名がクリニックにやってきます。クリニックは地域のコミュニティーハウスを利用して11時から13時まで開かれています。

この日の診察を担当した医師のパルバティ・ギミリさんによると子どもたちが抱える健康面の問題は肺感染症、呼吸器疾患、下痢、皮膚疾患、胃の不調などだそうです。現在は6ヶ月に一度各箇所でクリニックが開かれていますが、子どもたちの健康を考えると、月に一回程度は開いたほうがいいのでないかと言っていました。(広報:秋庭)

移動クリニックの看板

移動クリニックの様子

医師の問診の様子

栄養剤や薬

むくんでいる少年の手

皮膚につけるクリームと薬を渡す