クラフトリンクを担当しています小川です。

少し前の話になってしまいましたが、5月末に立教大学社会学部の環境教育論の1コマにて、ゲストスピーカーとしてお話させていただいたことを書きたいと思います。声をかけていただいた野田先生は、なんと学生時代にシャプラニールのスタディツアーでバングラデシュに行かれたことがあるとのこと! スタツアから生まれた繋がりの深さを感じます。

歴史感じる素敵なキャンパス


私たちは環境問題を専門に取り組む団体ではありませんが、SDGsのゴールの多くが環境問題と関わっているように、私たちの活動と環境の課題は切り離せません。今回は「環境教育」を念頭に置きながら「サステナブルな社会づくり」「エンパワメント」を軸に、シャプラニールの活動についてお話しさせていただきました。

私自身は、シャプラニール入職前に青年海外協力隊として、中米のホンジュラスに2年間住み、活動した経験があります。国際協力入門として、 その時に感じた最初の印象や感覚はやはり今でも大切にしています。肥沃な大地に散らかるプラスチックごみの衝撃だったり、初等教育の重要性だったり、外国から持ち込まれるものと現地のこれまでの生活のギャップだったり、そうした印象も織り交ぜながら、シャプラニールが取り組む児童労働削減の活動、防災や、担当しているフェアトレードの話をしました。

野田先生が事前に概要をしっかり伝えてくださっていたこともあり、学生さんたちは、とても関心をもって聞いてくれました。感想を少しご紹介したいと思います。私たちが大事にしている価値観、サステナブルな支援の仕方、人々をエンパワメントすること、といった伝えたいテーマについてしっかりくみ取ってもらえたのを感じました。


●フェアトレードの話で、きちんと日本で売れる(選ばれる)商品を作れるようにしている、といった旨のお話が印象的でした。実際をカタログを見て、デザインが魅力的であったり、商品として値段以上の価値があると思うものばかりで、エシカルであるかどうかに関わらず手に取りたくなりました。フェアトレードが、慈善事業ではなく取引のあるべき姿として認知されるためには、そういったマーケティングの上でも努力が必要なのだなあと思いました。

● バングラデシュは、何度もドキュメンタリーや授業で聞いたことはありましたが、実際に事業に取り組まれている方のお話を聞くことはなく、実態をより近く感じることができました。手工業や女性の教育、バングラデシュのラナプラザを中心とした女性の労働環境に関心があったため、お話を伺うことができ、大変勉強になりました。

● 自分の好きなことを社会に貢献できる形で続けるという簡単ではないことを現在行わているという話を聞き圧倒されました。また、文化や言語の異なる地域で活躍し続けることの大変さを話を聞きながら感じることができました。シャプラニールが活動を行っている地域は日本と文化や言語が異なり、こちら側の常識が常識ではない。だからこそ、相手のことを良く知り対等な意識による支援によって現地を理解し、現地の人が自分で問題を解決できるような支援ができるようになると理解できた。


全部ご紹介しきれませんが、どれも思わず感涙するような、しっかりお礼がついた感想をいただきました。

知ってもらうこと、伝えることの大切さを改めて感じ、伝え方も勉強していこうと改めて思いました。
野田先生には、このような機会をいただき本当にありがとうございました。

おまけ:授業後はシャプラニール会員でいつもお世話になっている日下部先生、最新の会報に登場してくださった評議員の吉川さんと合流し、噂に聞いていたハラルの学食へ。ビリヤニがこのお値段で食べられるなんて!事務所の近くにあったらいいのに・・・

講師派遣のご依頼はこちらから