前回の福間さんに続き、今回は京井が報告します。
私の中で印象に残った農村でのひと時をご紹介。
私、今まで「農村」って聞いてもいまいちピンと来なかったんです。
日本の田舎もあまり行ったことがない私。
農村ってどんなとこなの?
どんな生活してるの?
都会とどのくらい違うの?
恥ずかしながら、そんな疑問がいっぱいでした。
そんな中、今回の出張で農村部を訪問。
訪れた先は、マニクゴンジ県のポイラ村。
首都ダッカから車で走ること約3時間。
車の外の風景はみるみる変わり、気が付いたら360℃緑一色。
クラフトリンク南風でも人気のあるジュートバッグやジュートサンダルのもと、ジュートもグングンと気持ち良さそうに生い茂っていました。
久々にこんなに緑を見た気がする。
不思議と気持ちが穏やかになりますね。
さてそんなポイラ村では、シャプラニールが今農村部で力を入れている少女グループのメンバーと交流をしてきました。
バングラデシュに着いて約2日、ベンガル語では挨拶と自分の名前を言うのが精一杯。
そんな状況で、通訳一切なしで少女たちに村での生活を教えてもらいました。
最初は何がなんだかさっぱりわからず。
牛の糞をきれいに等分する少女。
一生懸命ベンガル語で説明してくれるけど、それが何になるのかわからない…
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でもしばらくして、料理をする時に乾燥した糞に火をつけるということが分かりました。
通じた時には思わずお互い満面の笑みに!!
「なるほど、そういうことか~!村の生活には無駄がないんだね!」
なんて日本語で言ってみる、「そうでしょ?」と言わんばかりの表情。
お互いが知ろうとする気持ちが何よりも大切ですよね。
畑で育てているいろんな種類の野菜も、一つ一つ実を見せながら丁寧に教えてくれました。
実を見せたら言葉だけよりもグッと通じるもんね。
たった2、3時間の間にも彼女たちは成長してるように見えました。
どうやったら伝わるかな
何を見せたら喜ぶかな
どんなことが知りたいのかな
きっといろんなことを考えて、相談しあって、私たちに教えてくれたんだと思います。
そんな彼女たちが最後に熱心にやってくれたのが、ヘナ。
材料になるミソハギ科の葉っぱをすりつぶして、手に模様を描いていくんです。
結婚式の時には花嫁の幸せを願って施すようですが、村に住む彼女たちはオシャレとしてヘナを楽しんでいるようでした。
ヘナをやるにも、どんな絵柄がいいかみんなで大激論!
みんなで考えた末、こんな風にしあげてくれました☆
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ちなみにこれ、なかなか落ちずにまだまだしぶとく手のひらに残っております。
でも見るたびに、あの村の風景や少女の姿を思い出しますね。
そんな農村でのひと時でしたが、一番印象的だったのは、少女たちが嬉しそうに自分の村を紹介してくれたこと。
みんな「緑がきれいでしょ?」「こんな野菜もとれるのよ!」って自分たちの村を楽しそうに自慢してくれました。
自分が生まれ育った町を、あんな風に心から嬉しそうに紹介できる人は今日本にどれくらいいるのでしょうか。
彼女たちがいつまでも、自分の村を誇りに思い、そして彼女たちの若いパワーで村を守り続けてほしいなと思いました。
国内活動グループ 京井杏奈