シャプラニールが全国5ヵ所を回って講演する「帰国報告会2018ーラジオで変える、バングラデシュで働く少女の未来」の第3回目は大阪で行いました。シャプラニール連絡会大阪のみなさま、開催へのご協力ありがとうございました。
会場となるカフェでゆったりと、コーヒーを飲みながらお話を聞いていただきました。今回の帰国報告会のテーマである「少女たち」は、貧困が原因で家事使用人として働かざるを得ない状況に陥っています。それは人々の生活に根強くある社会背景や慣習が大きく影響しています。例えば、バングラデシュは義務教育は小学校5年まで、就学率が98%*に対し、中学への進学率は半分程度となります。それにはさまざまな理由がありますが、特に農村部では親たちが女の子には早くに結婚させたい、将来家を継ぐ/守る男の子を優先させて学校へ通わせる、などがあります。今回紹介した家事使用人として働く少女も家族のために一人首都ダッカに出てきて働いていました。学校に通うことができなかったけど、雇い主の理解もあり、シャプラニールと現地NGOパートナーで運営する支援センターで基本的な勉強(小学校2年生程度)をしています。中にはミシンの職業訓練を受けて、今では副業として仕立て屋(民族衣装サロワ・カミューズを作ったり、衣料品のお直しなど)をしている女の子もいます。訓練をするのは雇用主とのトラブルを避けるため(家事などの失敗で暴力を受ける原因になったりもします)や将来職に就けるようになどたくさんあります。
より詳しい活動内容を書籍『わたし、8歳、職業家事使用人』でも紹介しています。こちらからご覧ください。
*参考文献: Education Senario in Bangladesh: Gender Perspective (BBS, 2017)
今回はクラフトリンクの販売も行っていただきました!普段は通販カタログでしか紹介できない商品を実際に手に取っていただくことができました。丁寧な手仕事に関心したり、バングラデシュやネパールの独特な色使いなどに驚いたり、などより身近に南アジアを感じていただけたのではないでしょうか。
次回の会場は東京です。シャプラニールの東京事務所の敷地内で行います。みなさま、ご来場お待ちしております!
広報スタッフ 長瀬
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
▼その他の地域での開催レポート
いわき講演 大阪講演 東京講演 愛知講演 講演終了のお礼
▼「帰国報告会2018」詳細ページはコチラからご覧ください。
▼関連書籍「わたし、8歳、職業家事使用人。」の紹介ページはコチラから
▼シャプラニールの「バングラデシュの家事使用人として働く少女への支援」についてはコチラからご覧ください。