シャプラニール大阪連絡会の遠藤絵理子さんより、イベントの報告をいただきました。
7月31日に「今知りたいバングラデシュ~ダッカ襲撃事件をうけて」の大阪企画を開催しました。
53名の参加があり、関心の高さをうかがわせました。
参加者は、海外協力関係の方から、バングラデシュに工場を持つ企業の方、大学の先生、高校生など、多岐にわたる顔ぶれでした。
講師の筒井さんからは、国民のアイデンティティや国の独立の経緯などバングラデシュとはどんな国なのか、丁寧に説明があり、イスラム教とはどういう宗教なのかについて、筒井さんの持論にも皆さん聞き入っていました。
これらについて、参加者からは初めて知ったことが多くあったという声が聞かれました。
さらに筒井さんは、今回の襲撃事件の実行犯とされている若者が裕福な家庭の出身だったことに言及し、バングラデシュの経済発展の陰で、中産階級の若者の心に闇ができてしまっているのではないかという考えを話してくれました。
それについて、参加者からは、驚きの声が上がると同時に、日本の若者と共通する問題があるのではないかという意見もありました。
全体を通じて、参加者はバングラデシュの今を、誤解なく理解したいという熱意を持っているように感じられました。実行犯とされる若者の家族が、遺体を受け取ろうとしない、という筒井さんの話で、参加者はバングラデシュの人のほとんどすべての人が、今回の事件を快く思っていないという事を知ることができたと感じます。
今後、私たちがバングラデシュとどう向き合っていくのか、それぞれの立場から考えるためのヒントをたくさんもらうことのできた講演会となりました。
シャプラニール大阪連絡会 遠藤絵理子
シャプラニールではダッカ襲撃事件後、地域連絡会を中心にバングラデシュの歴史や文化、人々について知っていただく「今知りたいバングラデシュ」を全国で開催しています。
8/13(土)は東京むさしの、8/20(土)は仙台、9月には名古屋での開催を企画しています。お近くの方はぜひご参加ください。