みなさん、最近、いつ針を持ちましたか?
たま留の仕方を覚えていますか?
半返し縫いと聞いて、ピンときますか?
と、聞いている私自身も、最近針を持つのは、
コートのとれてしまったボタンを付けた時ぐらいです。
そんな私と一緒に、今日は8名の方が、
バングラデシュの伝統的な刺しゅう「ノクシカタ」に挑戦しました!
みなさん、言えますか?
ノ・ク・シ・カ・タっです。
ノクシタカ でも、
ノクタカ でもございません。
このノクシカタは、バングラデシュの母から娘へ
代々受け継がれてきた伝統刺しゅうです。
今では、商品として生産することで、
女性が現金収入を得る、貴重な仕事となっています。
シャプラニールもフェアトレード部門である、クラフトリンクで
販売しています。
タペストリーから、ポーチ、ブックカバーまで。
そのぬくもりが大人気なアイテムです。
今日は、そのフェアトレード生産者の気分を味わってみようと、
ノクシカタ体験講座を開いて、ちょっと私からお話しをした後、
ちくちく開始。
1分後、沈黙。
3分後、沈黙。
この沈黙、講座の担当者としては怖いものなので、
バックミュージックとして、シャプラニールのビデオを流したりしましたが、
みなさん、ずーっと黙々と、針を動かしています。
そう、けっして怒っているわけでも、つまらないわけでもなく、
真剣!だからこその沈黙な訳です。
「どうですか?花弁(今日は、花のモチーフを作ることが目標)はできてきました?」
と聞くと、皆さん、苦笑い。
刺し方には、個性が表れます。色遣い、糸の緊密さ。
でも、みんな、丁寧に刺していました。
「刺しゅう糸が細くて大変!」
「根気がいる~。(大判のタペストリーを見て)私は無理ですねえ」
「長くやっていたら、目が疲れますね」
慣れない針に、細い糸に四苦八苦されていましたが、
バングラデシュの女性の気分を存分に味わっていただけたようです。
私も、このノクシカタに挑戦する度に、
商品、そして生産者の方たちへの敬意を新たにしています。
みなさんもぜひ、生産者体験してみません?
ノクシカタを見る目が変わること間違いなしっ!です。
ノクシカタ体験キット
http://item.rakuten.co.jp/craftlink/10002553/