本キャンペーンは終了いたしました。ご参加いただきましてありがとうございました。
今こそ、Action!
児童労働は「どこか遠い世界のお話」ではなく、
今もこの地球上で実際に起きている「現実」です。
2021年は『児童労働撤廃国際年』です。
知って、学んで、一緒に「アクション」を起こしませんか?
世界の児童労働者数が、20年ぶりに増加
世界には1億6,000万人*の子どもが児童労働に従事しています。その中でも特に5歳から11歳の子どもの数は大幅に増加しており、世界の総数の半数以上(8,930万人)を占めています。さらに、このCOVID-19の影響で失業・収入減した家庭は子どもを働きに出さざるを得ない状況が発生し、2022年末までに世界全体でさらに900万人の子どもが児童労働に陥るリスクが高まっていると、国際労働機関(ILO)は警鐘を鳴らしています。
シャプラニールの取り組み
わたしたちは、バングラデシュとネパールで長年子どもたちの声を聞き、想いに寄り添いながら、誰もが秘めている生きる力を信じ、児童労働の問題解決に向けて取り組んできました。 しかし、COVID-19の影響で、シャプラニールが取り組むバングラデシュの家事使用人として働く少女たちのように、閉鎖空間における児童労働問題においては社会の監視の目が行き届きにくくなっています。少女たちはさらに過酷な労働を強いられています。
まずは知って、シェアして、アクションしてみよう!
6月12日の「児童労働世界反対デー」に際し、「シャプラニール児童労働反対キャンペーン」を実施します。世界の、南アジアの児童労働について知り、私たちにできる身近な「アクション」を一緒にやってみよう!
出典:* ILO・ユニセフ共同報告書『児童労働:2020年の世界推計、傾向と今後の課題』(2021年6月発表)
INDEX.
01. 家事使用人の少女支援のはじまり-あの頃、私たちは何を想い、考えたのか
02. 今、わたしたちにできる「アクション」!
03. シャプラニールの児童労働撤廃への取り組み
04. シャプラニールからのメッセージ-動画公開!
01.
家事使用人の少女支援のはじまり-あの頃、私たちは何を想い、考えたのか
シャプラニールの児童労働の問題への取り組みは、2000年、バングラデシュのストリートチルドレンの支援から始まりました。子どもたちは安心して過ごせるドロップインセンターや青空教室といった活動を続けている中で、路上で見かけるのは男の子ばかりということに気がついたのがきっかけです。
「女の子たちはどこに居るのだろうか?」疑問をいだきながら調査を進めていくと、バングラデシュ社会の”隠れた”児童労働の問題へ辿り着きました。女の子たちは貧困などさまざまな理由から家族から離れ、他人の家に住み込みまたは通い、掃除・洗濯・調理などの家事全般から雇い主の子どもの世話までも一旦担う“家事使用人”として働いていることが分わかってきました。
今回は、「家事使用人として働く少女支援」が開始された頃、当時バングラデシュに駐在していた3名の元職員に、児童労働の問題、そして事業開始に至るまでの想いをうかがいました。あのとき、何を想い、何を考えたのか、紐解きます。
STORY 01
元バングラデシュ事務所長
白幡利雄さん
駐在時期:2001年~2005年
家事使用人の存在を、自身が課題として認識するきっかけになったのは、大家さん家族に雇われていた10代の女性が冷たいタイル張りの床で寝ていると知ったとき。バングラデシュ社会から隠され、光があてられてこなかった彼女たちへのアプローチとは…≫続きはこちら
STORY 02
元バングラデシュ駐在員
中森あゆみさん
駐在時期:2003年~2005年
ストリートチルドレンの支援で出会うのは男の子ばかり。調査を進めていく中で見えてきた、隠れた児童労の実態…女の子たちの過酷な現状を目の当たりにし、新たな活動を提案。そのとき感じた児童労働根絶への想いとは…
≫続きはこちら
STORY 03
元バングラデシュ事務所長
藤岡恵美子さん
駐在時期:2005年~2009年
子どもたちは本来、未来を自ら切り拓こうとする強い想いを持っている。本格化した「家事使用人として働く少女支援」で出会う少女たちには日々を生き抜く力があった。バングラデシュ社会に根深くある児童労働の問題解決への糸口とは…≫続きはこちら
02.
今、わたしたちにできる「アクション」!
皆の小さな一歩が、大きな力になります。
児童労働について知って・学んだら、実際に一歩、行動を起こしてみませんか?
児童労働とは、義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18歳未満の危険で有害な労働のことです。劣悪な環境での長時間労働、借金の肩代わりとしての強制労働、人身売買による性産業、戦争にかりだされる子ども兵士など、子どもらしい成長を妨げるものです。(児童労働ネットワーク公式サイトより)
児童労働の増加の背景にはCOVID-19の影響による家計の貧困化が大きな要因です。貧困層では日雇い労働・非正規雇用である場合(インフォーマルセクター)が多く、失業または収入減となった家庭が、子どもを働きに出し、不足する収入を児童労働によって補わざるを得ない状況が発生しています。保護者が感染した家庭などは、主要な収入が絶たれて児童労働への依存が強まり、既に働いている子どもの長時間労働化や環境悪化が懸念されています。貧困が1%増加すると、児童労働が少なくとも0.7%増加するといわれている中で、世界人口55%にあたる40億人には社会保障がないのが現状で、さらなる貧困へ陥ることが懸念されています。
国際労働機関(ILO)は、2021年の『児童労働撤廃国際年』にはこれまで以上に、子どもたちを児童労働から守るために具体的に「アクション」することを各国の政府、企業、団体、個人に世界共通求めらています。今、できる「アクション」で児童労働撤廃へ、一歩前進しましょう!
ACTION #01 本の寄付キャンペーンに参加する!
捨てない断捨離で自宅から国際協力!「ホンノ、キモチです。」キャンペーン
本キャンペーンでは、ブックオフコーポレーション株式会社のモノ・リユース品を再活用する買取寄付型サービス「キモチと。」と提携し、全国より不要な本などを集めています。自宅からの集荷は無料ででき、寄付された物品はブックオフに買い取られ、その全額がシャプラニールの児童労働の削減や防止などの活動へ寄付されます。
そして、このキャンペーン期間中(6/12-8/31)に集荷をお申込みいただくと、対象の物品に限り寄付金額が10%アップとなり、より多くの支援につながります。不要になったもの、ずっとしまっているモノなど、ぜひお送りください。※寄付された物品を直接事業地へ送ることはありません。
【キャンペーン期間】2021年6月12日(土)~ 8月31日(火)
【寄付になる物品】本/コミック/CD、DVD・Blu-ray/ゲーム(ゲーム機本体・ソフト・周辺機器)など
※詳しくは BOOK OFFの買取リストをご覧ください。
【お申込み先】下記、キャンペーン詳細より、専用フォームからお申込みください。
SNSハッシュタグキャンペーンでイベント参加枠が当たる!
さらに、親子で参加できる夏休み特別イベント【ゼロから学ぶ!バングラデシュってどんな国?~児童労働とSDGs~】を開催します!現地への支援のキモチと学びの循環、そして日本国内における児童労働削減の普及に向けたオンラインイベントです。詳細はキャンペーンをご覧ください。
【お問い合わせ先】シャプラニール=市民による海外協力の会 担当:高階(たかしな) TEL:03-3202-7863 E-mail:sutenai@shaplaneer.org
(終了)ACTION #02 イベントに参加する!
児童労働反対月間オンラインイベント「知る×action~子どもたちの未来を守るのは私たち~」
6月12日の「児童労働反対世界デー」に新たに発表される世界の児童労働者数の新推計の4年に1度のご報告、「2025年までに児童労働ゼロ」と掲げられているSDGs8.7達成に向けた世界の取り組みについてお話します。この4年間で、世界の国はどのような取り組みを行なってきたのか。児童労働ゼロに向けて加速している今、日本にいる私たちに今一度、何ができるかを一緒に考えましょう!
【日時】2021年6月25日(金)19:00-21:00※終了
【会場】オンライン(ZOOMを利用します。申込後に別途URL等をご案内します。)
【定員】450名 【参加費】無料 (500 円、1,000 円、2,000円の寄付付きチケットもお選びいただけます。)
※頂いたご寄付は、CL-Net、テラ・ルネッサンス、シャプラニールの活動のために役立てさせていただきます。
【お申込み】以下の「イベントに申し込む」をクリックし、申込みサービス「Peatix」よりお申込みください。
【お問い合わせ先】シャプラニール=市民による海外協力の会 担当:京井・鈴木 TEL:03-3202-7863 E-mail:event@shaplaneer.org
(終了)ACTION #03 最新の世界の児童労働について知る!
(終了)児童労働ネットワーク主催イベント
世界の現状を知り、アクションを起こそう! -2021年は児童労働の撤廃国際年です-
6月12日の「児童労働反対世界デー」に、新たに発表される世界の児童労働者数の新推計の4年に1度のご報告、「2025年までに児童労働ゼロ」と掲げられているSDGs8.7達成に向けた世界の取り組みについてお話します。この4年間で、世界の国はどのような取り組みを行なってきたのか。児童労働ゼロに向けて加速している今、日本にいる私たちに今一度、何ができるかを一緒に考えます。
【日時】2021年6月12日(土) 14:30-16:30※終了
【会場】オンライン(ZOOMで配信)
【定員】80名(先着)
【お申込み】以下の「イベントに申し込む」をクリックし、申込みサービス「Peatix」よりお申込みください。
【お問い合わせ先】ストップ!児童労働 キャンペーン(児童労働ネットワーク)事務局 Email:info@cl-net.org
03.
シャプラニールの児童労働撤廃への取り組み
私たちは日本のNGOの先駆けとして、1972年に創立された国際協力NGOです。バングラデシュ、ネパール、日本国内で、貧困のない社会に向けて「子どもの権利を守る活動」「災害に強い地域をつくる活動」「フェアトレードを通じて共生できる社会をつくる活動」の3つの活動分野において「取り残された人々」への支援を続けています。
児童労働への取り組みは、2000年バングラデシュのストリートチルドレンの支援から始まり、2006年からはバングラデシュで家事使用人として働く少女の支援を行っています。またネパールでは2007年よりカトマンズ都市部で働く子どもたちの支援が始まり、現在は2021年度より、児童労働の送り出し地域となっている地方部において、地域で児童労働削減に取り組む新たな支援を本格的に開始しました。
児童労働の問題は、他人ごとではありません。私たちの生活のどこかでつながっているかもしれません。毎日、口している身近な食べ物や身に付けている衣服はもしかしたら児童労働によってつくられたものかもしれません。児童労働について知ったことをきっかけに生活の中での選択肢を変えて、児童労働を認めない社会へしていきましょう。私たちの活動を通して、「世界のこと」ではなく、身近に起こっていることとして一緒に考えてみませんか。
>シャプラニールの児童労働削減の取り組み詳細はこちら。
▼バングラデシュ、ネパールより現地レポートが届きました
COVID-19感染が拡大する中で、活動は制限されながらも、主要な支援から社会的・経済的に取り残されがちな人々への支援を継続しています。現地パートナー団体とともに問題改善に取り組む、現地事務所のスタッフ・駐在員はどのような想いで活動をしているのか、お伝えします。
<バングラデシュの隠れた児童労働「家事使用人の少女」について知る>
国際労働機関(ILO)の報告では、バングラデシュには家事使用人として働く少女が数十万人いるとされています。彼女たちは、閉ざされた室内で働くことを強いられることから、ときには暴力のリスクも高まるような況下におり、教育の機会やさまざまな子どもの権利を奪われています。
シャプラニールでは基本的な読み書きや家事の仕方、生活改善に必要な知識の習得ができる支援センターを運営しています。さらに、雇い主や地域住民への意識啓発、行政への政策提言を行うことにより、少女たちを取り巻く一人ひとりの意識と行動を変え、根本的に問題解決するため「社会を変えていく活動」をバングラデシュ社会へ促しています。
【駐在員レポート】バングラデシュ事務所長・内山からのメッセージ
「今こそ「児童労働は認めない」と大きな声をあげていく時」
バングラデシュ政府は児童労働に従事する子どもの数を2025年までにゼロにする、と宣言しています。2013年のバングラデシュ政府統計によると、バングラデシュの児童労働の数は、2003年に230万人だったが2013年には170万人に減った、と報告しています。
私自身、この10年でそこまで減った、社会が変わったという印象を正直持ってはいませんが、人々の意識の中に「児童労働は良くないことだ」という意識は生まれてきていると感じています…
> 続きはこちら
<ネパールの都会へ働きに出る子どもたちについて知る>
2011年から3年間、ネパール都市部のレストラン・茶店で働く子どもたちへの支援を行った結果、活動地域には児童労働に従事する子どもがほんとんどいなくなりました。しかし活動を進めるうちに、都市部で働く子どもの多くが地方から出てきていることがわかり、児童労働を完全になくすためには児童労働の送り出し地域での活動が欠かせないことを認識しました。
そこで調査を続け、2021年度から本格的にマクワンプール郡モナハリ村で、まだ十分に機能していない地方行政の組織と制度を活性化させ、モニタリング(児童労働がないかの見回りなど)を強化し、児童労働を根本からなくすための仕組みづくりや意識啓発の向上を目指した活動を開始しています。
【駐在員レポート】ネパール事務所長・勝井からのメッセージ!
「バスで客引きする主は…」
「ラトバ、ラトバ!ラトバ、ジャンチャ!」
2021年の春、バス停兼タクシースタンドでタクシーを待っていると1台のマイクロ(ハイエースを使った中型バス)が目の前に停まり、横開きのドアが勢いよく開くと同時にカラシ(乗客集めや料金徴収係)が飛び出して来ました。ラトナパークという公園との循環ラインを走る14番のマイクロは通勤時間にもあたって、車内に座る場所は見当たりません。この時期、COVID-19の感染は低く抑えられていましたが、それでもできるだけ空いたバスを探す人も多く、立って乗ろうという人はなかなかいません… > 続きはこちら
<アクション・プレッジ(アクションの誓い)を提出しました!>
国連が定めた「児童労働撤廃国際年」の今年(2021年)は、SDGs(持続可能な開発目標)8.7に含まれる「2025年までの児童労働撤廃」達成のために、政府、団体、企業、学術機関などの多くのステークホルダーが児童労働撤廃に向けた明確な目標を掲げ、調査の実施、イベントの開催、子どもの権利を事業の中心に据えた取組みを行っています。
シャプラニールでは、児童労働撤廃国際年を主導するILO(国際労働機関)の呼びかけに応えて、「2021年アクションの誓い」を提出しました。>詳細はこちら
04.
シャプラニールから皆さまへのメッセージ
レッドカードアクション動画を公開!
毎年この時期に国際労働機関(ILO)が実施している「Red Card to Child Labour Campaign」。2021年は児童労働撤廃国際年。児童労働撤廃への表明だけに留まらない、個々の具体的な「アクション」が求められています。
今年の、児童労働反対への意思を表明するレッドカードには、児童労働撤廃に向けた「アクションの誓い」を書き込めるようになっています。児童労働についてインターネットで調べる、関連イベントに参加する、ドキュメンタリーを観るなど、あなたができる身近な「アクション」を表明し、実際に児童労働がない社会を目指して行動しましょう!
シャプラニールでは、児童労働ネットワーク(CL-Net)が主催する『ストップ!児童労働キャンペーン2021』に賛同しています。そして、レッドカードアクションを広めるため、オリジナルの動画を制作しました。ぜひ、シャプラニールの公式SNSより、シェア・いいねでアクションを一緒に広めましょう!あなたのシェアが誰かの気づきになり、アクションする人の輪を広めることにつながります!
シャプラニールの公式SNSもチェック!
シャプラニールも公式SNS(Twitter、Facebook、Instagram)で、児童労働の問題に関する情報やシャプラニールの活動について発信を行っています。ぜひ、いいね、シェアで一緒に「アクション」しましょう!
皆さんも、ハッシュタグ#STOPCLを添えて、あなたの「アクションの誓い」、児童労働に対するメッセージやレッドカードの写真を投稿してみよう!
(1) レッドカードをダウンロード!【ダウンロードはこちら】
(2) あなたの「アクションの誓い」を記入
(3) レッドカードをあげて写真を撮る
(4)ハッシュタグ「#STOPCL」とともに写真をSNSに投稿&友達にシェア!
※携帯の場合レッドカードとともに、「誓い」を本文に投稿するでもOK!
※日本国内のレッドカードアクションは児童労働ネットワークが主催しています。レッドカードをかかげる「ストップ!児童労働キャンペーン2021」は6月1日から6月30日までの期間で実施されます。シャプラニールは児童労働ネットワークの会員団体です。
ネパールからメッセージ(字幕付き)
「シャプラニールは児童労働に反対します!」レッド―カードとともにアクションの誓いがネパールから届きました。
シャプラニールの活動とともに
児童労働は「遠い世界のできこと」ではありません。皆の小さな一歩が、大きな力になります。児童労働について知って・学んだら、実際に一歩、行動を起こしてみませんか?
シャプラニールの活動は、会員・マンスリーサポーター、ボランティア、さまざまな形で活動に関わってくださる支援者の方々に支えられています。皆さまにあった方法でご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
▼おもちゃ・本・DVD・CDなど不要なものを寄付する!
断捨離でおうちも気分もスッキリ、気軽でエコな国際協力に参加しよう!
>お申し込み・詳細はこちら
▼オンラインイベントに参加する!
6/25(金)開催のオンラインイベントで児童労働について知ろう!
>お申し込み・詳細はこちら
▼シャプラニールのSNSの投稿をフォロー&シェアする!レッドカードアクションに参加する!
世界的に展開されているレッドカードアクションに参加してみよう!
>詳細はこちら
▼シャプラニールの活動に参加する!
・1日約30円の寄付をしてマンスリーサポーターになる
1日約30円(月々1,000円から)の継続的な寄付で、家事使用人の少女支援などシャプラニールの活動を応援するしくみです。
>マンスリーサポーターの詳細はこちら
・寄付・募金で支援する
シャプラニールの活動全体への寄付のほか、家事使用人の少女支援や国を指定して寄付することもできます。
>寄付・募金の詳細はこちら
【キャンペーンに関するお問い合わせ】
(特活)シャプラニール=市民による海外協力の会 広報グループ Email:press@shaplaneer.org