ティハールは富の女神ラクシュミーを家に招いて、富と繁栄を祈るヒンドゥー教のお祭りです。毎年、11月にある5日間のティハールでは、蝋やオイルから灯した火やイルミネーションで家々が照らされます。
この間、毎日、カラス、犬、牛、ヒンズー教の神様、そして家族の兄弟にプジャをします。プジャは、礼拝、儀式を指し、幸あれと祈るようなことでしょうか。カラスや犬は閻魔さまの使いと言われているので、「悪い告げ口しないでね」という理由でプジャをします。もちろん、カラスを捕まえるのは難しいので道にカラスに食べてもらうお米などが置かれています。
文/写真 ネパール事務所長 勝井裕美
この情報は会報「南の風」290号(2020年12月発行)に掲載しました。