毎年10月中旬から11月中旬頃ネパールでは、「ティハール」という一年の間でも大きなお祭りの一つが行われます。これは「光と色彩の祭典」と言われ、ヒンドゥ教の恵みの女神ラクシュミ(日本や中国では吉祥天)を自分の家に招き家族の幸せを祈り、家族みんなで過ごす大切な行事です。
お祝いは5日間にわたり行われます。ラクシュミ神を招くために、日没後にそれぞれの家や建物をろうそくや電光で照らします。そして季節の花マリーゴールドで門や玄関も飾り、玄関前の地面にたくさんの色でマンダラを描きます。各戸の光の装飾で街全体が幻想的な景色を彩ります。
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文・写真/ネパール事務所長 竹下裕司
会報「南の風」303号掲載(2024年3月発行)