本イベントは終了いたしました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

平和と民主主義をテーマにしたウェビナー第2弾開催! 

2022年5月15日に行われた沖縄復帰50周年記念式典で、玉城デニー知事は「復帰時の『沖縄を平和の島とする』という目標が50年たってなお達成されていない」と述べ、復帰の意義と恒久平和の重要性について国民全体での認識の共有を図ることを求めました。 

悲惨な戦争体験を繰り返さないためにも、日本で唯一の地上戦が繰り広げられた沖縄戦の記憶を永く後世に伝えていく必要がありますが、本土の人々にそれがどれだけ伝わっているでしょうか。戦後長い間米軍基地の存在に苦しめられてきた沖縄の人々の想い、辺野古への基地移設に揺れる現地の状況を私たちは自分ごととして捉えられているでしょうか。 

そして今、長期化するウクライナへの侵略戦争、その陰に隠れてしまった感のあるアフガニスタンやミャンマーの政変により、今も苦しむ人々の存在や現地の状況に私たちはどれだけ思いを致すことができているでしょうか。 

このフォーラムではこうした課題を取り上げ、参加者が「遠い国・時代の出来事」では済ませない、当事者として考え行動するきっかけとなるような議論を行いたいと思います。 

Peace & Democracy Forumについて

2021年10月に、沖縄平和賞受賞団体(注)が中心となり「Peace & Democracy Forum ~沖縄と世界の課題から平和と民主主義を考える~」を開催。沖縄の課題はもちろん、国際協力NGOが活動する国や地域における諸課題、特に平和や民主主義を守るうえで必要な取り組み課題について、社会全体の理解を深めるための情報共有とディスカッションを行いました。一度きりのイベントに終わらせたくないと、第2弾として今回のフォーラムを企画しました。 

今回は特に、第11回沖縄平和賞を沖縄で平和推進事業を行う公益財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり平和祈念財団立ひめゆり平和祈念資料館が受賞したことを受け、同資料館の普天間朝佳館長に基調講演をしていただくことになりました。 

(注)沖縄平和賞:太平洋戦争で住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が繰り広げられ多くの尊い生命が失われ、長きにわたって米軍施政下にあり、今も広大な米軍基地が存在する沖縄県。このような歴史的体験をしてきた沖縄から、命の尊さと平和の大切さを世界に発信するとともに国際平和の創造に貢献することを目的とし2001年に創設された。 

沖縄県ウェブサイト https://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kodomo/heiwadanjo/heiwa/11116.html 

Peace & Democracy Forum 2022 ~当事者として平和と民主主義を考える~ 

■開催日時: 2022年11月11日(金) 18:00-20:00 ※オンライン開催 

■内容 

第1部 基調講演 

講師:公益財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり平和祈念財団立ひめゆり平和祈念資料館 館長 普天間朝佳氏 

第11回沖縄平和賞を受賞した同資料館の歴史や活動についてご報告いただきます。沖縄県の人々・本土の人々それぞれの沖縄戦・平和についての認識、世代や地域を超えて沖縄戦の経験を伝えることの難しさ、本土の人々や後世に伝えたいこと、等についてもお話いただきます。 

第2部 パネルディスカッション 

ウクライナおよびアフガニスタンから日本に避難している方々の受入に携わっている方々から、現状報告をしていただきます。また、各パネリストからそれぞれの取り組みにおける課題を提示いただき、参加者のみなさんとともに議論を行いたいと思います。 

パネリスト: 
ひめゆり平和祈念資料館 館長 普天間 朝佳(ふてんま ちょうけい)氏 
琉球大学国際教育センター   准教授 山元 淑乃(やまもと よしの)氏 
多文化ネットワークfuふ!沖縄 代表 大仲 るみ子(おおなか るみこ)氏 

モデレーター: 
一般財団法人パスウェイズ・ジャパン 代表理事 折居 徳正(おりい のりまさ)氏 

■参加費:無料 

■定員:150名 

■zoomを利用したウェビナーです。申し込みをされた方へ後日リンクをお送りします。 

申し込み方法:下記の申込フォームにてお申し込みください。 

■主催:Peace & Democracy Forum実行委員会 

大仲るみ子、金城さつき、国際協力NGOセンター(JANIC)、シェア=国際保健協力市民の会、シャプラニール=市民による海外協力の会、ジャパンハート、難民支援協会(JAR)、難民を助ける会(AAR)、日本国際ボランティアセンター(JVC)、パスウェイズ・ジャパン (団体法人格略) 

■後援:沖縄県 沖縄平和賞委員会

■問い合わせ:シャプラニール=市民による海外協力の会 担当:小松(こまつ)
event@shaplaneer.org TEL 03-3202-7863 FAX 03-3202-4593 


【講師・パネリスト プロフィール】 

公益財団法人沖縄県女師・一高女ひめゆり平和祈念財団立ひめゆり平和祈念資料館 館長 
普天間 朝佳(ふてんま ちょうけい)氏 

1959年沖縄県生まれ。ひめゆり同窓会が設立し、元ひめゆり学徒が中心になって運営してきた資料館に1989年から勤務。長年元学徒たちとともに働き、次世代継承に取り組む。2018年、初の戦後世代の館長に就任。 

「沖縄戦の全学徒たち」展や「ひめゆり学徒の戦後」展など、非体験者の視点で展示会を企画・開催。主な編著に『ひめゆり平和祈念資料館資料集4 沖縄戦の全学徒隊』、「ひめゆりの心―ひめゆりが伝えてきたもの、伝えていくもの」(『思想』2015年8月号、岩波書店)、「学徒隊」(沖縄県教育委員会発行『沖縄県史各論編6沖縄戦』)、「問われる沖縄戦」(沖縄県教育委員会発行『沖縄県史各論編7現代』) 


琉球大学国際教育センター  准教授 
山元 淑乃(やまもと よしの)氏 

留学生対象の初級日本語教育と、留学生と日本人学生対象の、多文化共生を目指したグローカル教育を担当しています。 

琉球大学には数多くのアフガニスタン人留学生がおり、アフガニスタンへ帰国後は前政権の要職についていた学生も多いため、現在迫害を受けて、救出を必要としています。私は、彼らが留学中に日本語を教えていたことから、帰国した学生からのSOSを受けて、退避活動をサポートしようとしています。現在留学中または卒業し、沖縄にいるアフガニスタン人に対しても、日本語指導やその他のサポートを行っています。また、地域の方々に対しても、多様性理解を深めて頂き、アフガニスタンについても知って頂けるようなイベントを企画、開催しています。 


多文化ネットワークfuふ!沖縄 代表 
大仲 るみ子(おおなか るみこ)氏
 
沖縄出身、岩手県で大学生活を経て、初めての就職は北海道の小学校。多文化社会のオセアニアで多文化な人々と共に暮らした経験やアジアバックパッカー旅は、現在の多文化共生の活動につながっている。元沖縄NGOセンター事務局長。多文化共生調査・推進事業を担当し、地域多文化共生の取り組みや地域日本語教育に関わる。2020 年多文化ネットワークfuふ!沖縄を設立し、fair(対等)とfun(楽しさ)をモットーに対話から始まる活動を目指している。ウクライナから沖縄へ避難している人たちの支援活動にも携わる。8月、ウクライナの学生がサポートに入り、イベントを実施することができた。多文化共生マネージャー。 


一般財団法人パスウェイズ・ジャパン 代表理事
折居 徳正(おりい のりまさ)氏 

企業勤務を経て2002年よりNGO職員としてアフガニスタン、イラン、パレスチナ、シリア、ミャンマー等での人道・難民支援、またミャンマー、ハイチ等での自然災害にて人道支援に従事。2016年より(特活)難民支援協会にて難民受け入れ事業マネージャーを務め、シリアの若者を各地の大学・日本語学校に留学生として受け入れ。2021年7月、難民支援協会より同事業の移管を受けたパスウェイズ・ジャパンの設立に携わり、代表理事に就任。以後シリアに加えてアフガニスタン、ウクライナからの難民の受け入れと高等教育支援に従事。沖縄でも2018年にシリア留学生、2022年にウクライナ留学生の受け入れを実現。