岡山県岡山市内にある研修施設敷地内に積み上げられたゴミ。(2018年7月12日撮影)
シャプラニールは西日本の記録的豪雨に伴う被害状況を受け、2018年7月12日から職員2名(小松事務局長、長瀬職員)を被害の大きい岡山県に派遣しています。職員から届いた被災地の現状と現地での活動について報告します。
これまでの動き
・2018年7月16日・17日最新情報(2018年7月18日)
・ネパール現地パートナー・RRNからの応援メッセージ(2018年7月17日)
・2018年7月14日・15日最新情報(2018年7月16日)
・2018年7月13日最新情報(2018年7月14日)
・7/21(土)「西日本豪雨 緊急救援活動」報告会開催決定(2018年7月11日)
・小松事務局長、長瀬職員が現地に向け出発へ(2018年7月11日)
・大雨による被害に遭われたみなさまへお見舞い申し上げます(2018年7月7日)
<7月12日(木)のスケジュール>
・岡山空港到着後、岡山市北区内の岡山県庁、市役所で情報収集、地図の購入、岡山市北区のボランティアセンターを訪問、東区ボランティアセンターの被害家屋撤去場所を確認した。
・「第2回災害支援ネットワークおかやま(仮)会議」に参加し、これから提供できる支援を検討した。
■第2回災害支援ネットワークおかやま(仮)会議に参加
まずは現地の被災状況等情報収集のため、「第2回災害支援ネットワーク岡山(仮)会議」に参加しました。
災害支援ネットワークおかやま(仮)は、今回の災害発生後、(特活)岡山NPOセンターと岡山県社会協議会が中心となってって立ち上げたネットワーク組織です50以上の団体に参画されています。会議には、すでに現地で活動しているボランティアやNPO/NGOなど推定100人以上が参加しており、災害発生後1週間でこんなにも多くの人数が集まるとは思っていなかったと主催者側も驚いていました。
多くの関係者が集まる中、主催者より以下のような呼びかけがありました。
・岡山ではあまり被災経験がない。矢掛町においては初めてのボランティアセンターを立ち上げた。そのためこういったボランティアコーディネーションなどの経験ある方に協力を得たい。
・これからの活動は既存の地域住民コミュニティなどの関係も大切に進めたい。
・職員の被災・家族の被災もある中で作業している職員もいることを理解して欲しい。なかなか情報収集を行うことができず正確な被災数値等がでていないのが現実だがそれも理解して欲しい。
■各地域のボランティアセンターからの報告
岡山県内に複数あるボランティアセンターより、7月12日時点の被害等についての共有がされました。
感染症の防止、プライバシーの保護、暑さ対策、窃盗防止のための警備強化など明確に見えている課題に加え、子どもやペットといった個別のニーズに即したテーマ別の支援が必要とされている段階にきています。そもそも、地域住民への「ボランティアセンター」自体の認知と、そこで受けられるサービスの周知の必要性も指摘されました。
活動している町内会の人々や自治体職員の疲れが目立ち始めているようです。
あるボランティアセンターでは、市長のTwitterを見て大学生など多くの若い人々が集まっているとの嬉しい報告がある一方、床下浸水や床下件数がかなり多く、街中に散乱する廃棄物など撤去や運搬するボランティアが不足しているという報告が多く聞かれました。3連休のため、ボランティアが2〜3,000人程度来ることが予想されていますが、このコーディネーションをする人材が圧倒的に不足しています。
■シャプラニール職員の今後の動きについて
多くの課題やタスクが山積しており、現状(7月12日夜時点)では明確に決定していませんが、上記のように、参加ボランティアを現場にマッチングしたり、避難所運営などに携わって欲しいというニーズが高いです。明日、倉敷市災害ボランティアセンターに行き現地の状況に合わせ活動内容を決定します。
★派遣チーム帰任後、7月21日(土)に報告会を実施いたします。詳細は以下のページをご覧ください。
>7/21(土)「西日本豪雨 緊急救援活動報告会」詳細・申込はこちら
西日本豪雨緊急救援募金にご協力ください
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