引き続きニーズ調査を担当。担当地区を巡回中に庭の水やりをしていた女性に声をかけたところ、家の周辺にたまった泥の撤去をお願いしたいとのこと。家の中を見せてもらいました。
ここは、小田川に支流が合流する地点で、最も被害の大きかった地域のひとつです。以前から近所の議員が、河川に繁茂する木々の伐採や水の圧力で膨張していた堤防の修復を訴えていたにも関わらず、聞き入れられなかったそうです。
岡山市にある甥の家に避難しており、毎日1時間かけて片付けに通っているそうで、「一昨年、昨年とリフォームをして、あと数年安心して暮らして逝けるはずだったのに、たった一日でこんなことになってしまって・・・本当に最悪の気分」という彼女の顔には疲労の色が濃く浮かんでいました。
この日は、仮設住宅の建設地や避難施設の視察も行いました。
倉敷市ではみなし仮設(借上げ住宅)による対応に加え、建設型仮設住宅の設置が進んでいました。真備総合公園ほか5カ所に200戸を建設予定で(7月末時点)、そのうち50戸はトレーラーハウスを使用することになっており、既に一部設置済みでした。トレーラーハウスの設置は北海道と長野の企業が引き受けていますが、申込状況は芳しくない(人気がない)とのことでした。しかし中を見せてもらうと、施設は充実していて、1戸ずつ独立している点もプラスだと思いました。
8/21現在、避難所の避難者数は1,135人と、最も多い時期と比べ半分以下になっています。避難所のひとつ、吉備路クリーンセンター(ごみ処理場)を視察しました。多い時は100人以上が避難していましたが、現在は約50人となっています。当初は避難者の受入はしていなかったのですが、避難してくる人が相次ぎ、受け入れるようになりました。駐車場で声をかけた人は日本語を解さず、運営スタッフにきいたところ、中国籍の人が3人滞在しているが、間もなく帰国予定とのこと。たまに倉敷市の国際課職員が来て情報の共有を行っているそうです。
7月中旬に来た時は、真備総合公園の大きな体育館で物資配布を行っていましたが、8/15で終了し、現在は各地の公民館・分館で支援物資の配布を継続しています。
箭田(やた)分館では地域のボランティアが毎日常駐し、市から届くものに加え、外部から、あるいは地元の住民から寄付された物資を配布しています。朝9:30にオープンすると、早速たくさんの人たちが配布物資を取りに来ていました。中には何度もとりに来る人がいて注意して帰したこともあったとか。配布物資をインターネット・オークションで転売する人もいるらしく、ボランティアの方が嘆いていました。
(文:小松豊明)
これまでの動き
・2018年8月18日最新情報(2018年8月20日)
・2018年8月17日最新情報(2018年8月19日)
・2018年8月16日最新情報(2018年8月18日)
・2018年8月13日~15日最新情報(2018年8月16日)
・2018年8月12日最新情報(2018年8月15日)
・2018年8月11日最新情報(2018年8月14日)
・2018年8月10日最新情報(2018年8月13日)
・2018年7月16日・17日最新情報(2018年7月18日)
・2018年7月14日・15日最新情報(2018年7月18日)
・ネパール現地パートナー・RRNからの応援メッセージ(2018年7月17日)
・2018年7月13日最新情報(2018年7月14日)
・2018年7月12日最新情報(2018年7月13日)
・7/21(土)「西日本豪雨 緊急救援活動」報告会開催決定(2018年7月11日)
・小松事務局長、長瀬職員が現地に向け出発へ(2018年7月11日)
・大雨による被害に遭われたみなさまへお見舞い申し上げます(2018年7月7日)
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