バングラデシュ洪水緊急救援募金の受け付けは終了いたしました。多くのご協力を賜り誠にありがとうございました。なお、シャプラニールでは現在バングラデシュでロヒンギャ難民緊急救援を実施しています。引き続き皆さまのご支援をお願い申し上げます。
洪水被災者支援活動を開始します
8月上旬以降降り続いた大雨の影響でインド、ネパール、バングラデシュで洪水が発生、各地で大きな被害が出ています。ネパールではインドとの国境に近い南部を中心とした35郡が被災、6万5千の家屋が損壊、被災者は170万人、死者行方不明者は170人を超えました。バングラデシュでも北東部、北部を中心に32県で洪水が発生。70万世帯800万人が被災、140名が死亡しました。衛生状況の悪化によって下痢、皮膚疾患、呼吸器系疾患の発生報告もあります。
この状況を受けてバングラデシュ北西部ディナジプール県にて洪水被災者救援活動を行うことを決定しました。シャプラニールは2012年からGBK(Gram Bikash Kendra、本部ディナジプール県パルバティプール)をパートナーに先住民の子どもたちの初等教育支援「みんなの学校」事業を実施しています。
>バングラデシュ北西部先住民族の子どもたちの文化教育支援「みんなの学校」プロジェクトの詳細はこちら
バングラデシュ ディナジプール県の状況
ディナジプール県13郡のうち11郡で洪水の被害が出ています。県事務所のあるショドル郡では10ユニオンのうち7ユニオンにおいて1427世帯(ベンガル人世帯1192、先住民世帯234)が被災、家が全壊した世帯は333、学校やコミュニティセンター等に身を寄せています。各地で道路が寸断しており、移動が困難な地区が点在、安全な水、トイレが不足している他、衣類、調理器具、日用品の不足、家畜の飼料不足も深刻です。
「みんなの学校」活動地の状況
事業を実施するディナジプール県ショドル郡8ユニオンの14地域のうち、洪水の影響があったのは5ユニオンです。比較的被害の少なかった地区では8月下旬時点で被災した10世帯も帰宅し、子どもたちも学校に通い始めることができていますが、被害が大きかった東ラムノゴル、西ラムノゴル、東モホンプールでは避難所に身をよせている世帯が多く、そのような世帯では子どもたちが学校に通うことができていません。災害によって子どもたちが学校をやめることがないよう、家の修理と生計補助、そして学用品の支給を行います。
洪水被災者支援の内容
1)対象
ディナジプール県ショドル郡12地域196世帯を対象に支援を行います。196世帯の内訳は先住民178世帯、ベンガル人18世帯です。農作業などの日雇いで生計をたてている世帯でもともと厳しい生活をしている。自宅を失っただけでなく、今後地域での仕事が減ることも予想され、支援ニーズが非常に高いと判断しました。
2)支援内容
生活立て直しのための現金支給と子どもたちのための文房具を提供します。現金支給は被災および世帯状況によって2,000~10,000タカ(約2,800~14,000円)、文房具は650タカ(約910円)相当のセット(通学バッグ、ノート6冊、筆箱、ペン・鉛筆)です。
3)予算および実施スケジュール
洪水被災者支援物資および配布費用 1,841,763円
シャプラニール管理経費(上記20%) 368,352円
合計 2,210,115円
※実施スケジュール詳細は今後確定しますが、9月下旬までに配布を完了させる予定です。
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関連情報
・バングラデシュ洪水被災者支援実施のご報告(2017年10月17日)
https://www.shaplaneer.org/news/infomation/171017_flood/
・バングラデシュの洪水被害について(2017年8月19日)
https://www.shaplaneer.org/news/infomation/170819_news/
・ネパールの洪水被害について(2017年8月14日)
https://www.shaplaneer.org/blog/secretary-general/170814_nepal/
・緊急救援募金ページ
https://www.shaplaneer.org/donate/emergency/