今日で台風19号の被害発生から1週間が経とうとしています。いわき市では、災害ボランティアセンターの立ち上げがありボランティアの受け入れも3日目となっています。また陸上自衛隊による入浴サービスも始まりました。被災してから初めてお風呂に入った、というお話も聞きました。

先遣隊の調査2日目はいわき市の中でも被害の大きかった平下平窪地区へ足を運びました。この地域は夏井川の決壊があり1階浸水もしているお宅が多くあります。ここは現在(10/18)でも断水があり、飲料水の確保のため給水車や避難所まで取りにいく生活(もちろんトイレも使えない)を強いられています。水没した平浄水場の復旧も急がれています。事務所企業によってサロンも開設され、お水や電子レンジで調理できる食事などを地域の方に配布しています。

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▼ 山積みの水没した家財道具
夏井川の決壊箇所からほど遠くない、公園には水没した家財道具が高く積まれていました。はるかに3メートル近くはありました。

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道路は乾燥し、砂埃がまっています。断水しているため高圧洗浄機などでも清掃ができません。そんな中、住民の方々は連日清掃掃除におわれています。とある女性二人が住む、昔ながらの2階建てお宅は一階浸水。桐ダンスは水没しもう引き出しは決して開かなくなり、廃棄せざるを得ない状態でした。辛うじてタンスの上段引き出しにあった着物は濡れずにすみましたが、多くの大切な思い出のある物があっという間に水に浸かってしまったといいます。それだけ川の決壊は一瞬で押し寄せ、多くの物をあっと飲み込みました。

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ただ、断水地域でも営業をしている飲食店や商店はあります。毎日水をもらいに給水所まで行ってから営業をしています。また今夜(10/18)いわき市の一部ではまた雨が予想され、暗くなる前16時には避難勧告が発令されました。決壊した川岸に住む方々は早めから避難所や安全な場所に移動しています。もうこれ以上の被害がないことを祈るばかり。

明日は、天候にもよりますが、引き続き飲料水の配布は行い、またいわき市の他の断水地域やボランティアセンターなどを訪れる予定です。

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シャプラニールはこれまでも日本国内外の災害発生時に被災地支援に携わってきた職員2名を派遣し、物資の配布および現地の状況調査を行っています。現地の現状調査については当会公式サイトにて随時更新いたします。(過去の緊急救援実績はこちら

・派遣日時:2019年10月17-21日(予定)
・派遣職員:小松、長瀬
・派遣地域:福島県いわき市および周辺市町村