シャプラニール=市民による海外協力の会は、活動の対象となる子どもや若者、あるいはその活動に参加する子どもや若者を虐待や搾取から保護するためのガイドラインとして、「子ども・若者のセーフガーディング方針」を策定しました。
これは、日本と活動地の職員のほか、役員や現地パートナー団体、該当する活動に参加する会員、ボランティアなどにも適用されるもので、今後、関係者への周知、研修の実施などこの方針を遵守するために必要な取り組みを進めていきます。
【背景】
2000年代の初めに、西アフリカ地域で、国連職員を含め国際協力に関わるあらゆる層の関係者により、子どもに対する性的搾取や虐待が広く横行していることが顕在化しました。(『子どもと若者のセーフガーディング最低基準のためのガイド』より)
当時の国連事務総長はこの問題を受け「性的搾取と性的虐待からの保護を図る特別措置に関する国連事務総長公示」を発表。開発の現場で活動を実施するNGOも子どもたちの性的搾取や虐待からの保護を目的とした指針を制定するなどの対応を進めてきました。
日本では、2018年にJANIC(国際協力NGOセンター)加盟団体の有志により「子どものセーフガーディング勉強会」が始まり、それが「子どもと若者のセーフガーディング・ワーキンググループ」に発展。2019年に、そこでの議論が「子どもと若者のセーフガーディングのための最低基準」としてまとめられました。
シャプラニールでも、2018年から子どものセーフガーディングに関する取り組みを開始し、この課題に先行して取り組んでいた他のNGOスタッフを講師として研修を行い、ガイドライン策定のタスクフォースを立ち上げ、作業を進めてきました。
以下よりPDFにてご覧いただけます。
>子ども・若者のセーフガーディング方針(日本語版)
>Safeguarding Policies for Children and Youths(英語版)