震災から10年が経った。

「震災」という言葉がさす内容が人によって異なるほど、この10年間に多くの甚大な災害が起きてしまったけれど、私にとっての「震災」は今も3.11。

毎年このころになると、新聞やテレビで東北の記事や番組を多く見る。今年は特に多い気がする。やはり10年の節目、ということだろうか。

以前から、私はテレビで津波の映像が流れたりすると、目をそらすかチャンネルを変えてしまうことが多い。津波には遭っていないが、直後の現場で無残に破壊された街や家を目の当たりにし、家族と暮らしを引き裂かれた人たちの声を聴くうちに、映像を見ると気分が悪くなってしまうようになった。実際に被害に遭った人たちには「お前なんかが」と怒られるかもしれないけれど。

だから、今年の3月はとても辛い。もしかしたら、既に活動を終了し、何もできていない自分に負い目を感じているのかもしれない、とも思う。そんなことを感じたって何の役にも立たないことはわかっているけれど。

そんな私の感傷なんて関係なく、いわきの人たちはみな元気だ。それぞれの立場で活躍する姿はとても眩しい。COVID-19の影響でできないことはたくさんあるけれど、できることをたくさん見つけて、どんどん前に進んでいる。

そんな眩しい人たちに会いたくて、最後のいわきツアー「みんなでいわき!2021」を開催します。オンラインですが。締め切りは今週末(3/13土)。ぜひご参加ください。おいしいお土産(?)つき。

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シャプラニールは東日本大震災後から2016年まで福島県いわき市を拠点に復興支援活動を行いました。

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[関連資料]
・5年間の活動をまとめた報告書「いわき、1846日」を発行しています。ご希望の方はこちらよりご連絡ください。備考欄に「いわき、1846日 希望」とご明記ください。 》詳細

・書籍「福島と生きる」 》詳細
シャプラニール現副代表理事・藤岡美恵子(編集)が手がけた1冊。2012年発行。
福島の内と外で、葛藤も、軋轢も、矛盾も抱え込みながら「総被曝時代」の挑戦を受けて立とうとしている人々の渾身の記録。