5月26日夜、バングラデシュにサイクロンRemalが上陸し、南部沿岸地域を中心に堤防の決壊による浸水等の被害が発生し、多くの人々が避難を強いられています。 

シャプラニールは、被災地域にあるクルナ県コイラ郡において、2024年5月20日からジェンダーに配慮した地域防災力強化事業を実施しています。今回のサイクロンによる被災の可能性が高まった先週末から現地事務所と情報収集を開始しました。 

高潮が村に入ってこないように土のうを積む地域住民

支援事業地クルナ県コイラ郡では、上陸前からサイクロンによって発生する高潮が村の中に入ってこないように地域住民が土のうを積んだり、堤防を守るための防災活動を行っていました。現地パートナー団体JJSの報告によれば、コイラ郡では高潮による洪水の発生、倒木による停電と通信遮断、3か所での堤防決壊が確認されています。( 5月28日時点)

今後も引き続き、現地事務所および現地パートナー団体JJSと情報収集を進めていきます。 なお、首都ダッカも暴風雨にさらされ、停電が発生するなどしましたが、現地駐在員、現地職員ともに全員無事です。 


<6月4日情報更新>

パートナー団体が6月3日(月)、浸水被害が大きいという情報を得てクルナ県ショロンコラ郡ボギ村に入りました。暴風雨による倒木で倒壊した家屋が多い状況です。

発災後1週間経った今だから必要な支援をパートナー団体と協議の上、実施予定です。

▼ボギ村の詳しい状況・今後の対応などはこちらから
https://www.shaplaneer.org/blog/20240603cyclonremal/

以前のサイクロンで決壊したままの堤防を地域住民が自主的に補強していた

<2007年以降、シャプラニールが取り組んできたサイクロン防災事業についてはこちら>https://www.shaplaneer.org/support/cyclone_community/