この度、シャプラニールは、SDGs達成へと行動する人を支援する第5回「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(※)の教育の部を受賞しました。今回、2006年よりバングラデシュ・ダッカで行ってきた「家事使用人として働く少女」の学び支援と環境改善の活動が評価され、教育の部を受賞するに至りました。 

※「SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞」(SDGs岩佐賞)は、持続可能な未来をめざして〈医療〉〈教育〉〈福祉〉〈環境〉〈経済〉〈平和・人権〉〈芸術〉〈農業〉の各分野で、SDGsの達成に向けてめざましい功績を残した団体・個人を支援するために公益財団法人岩佐教育文化財団によって2022年春に創設されました。 

SDGs岩佐賞とは https://sdgs-iwasazaidan.com/ 

受賞者の紹介は9月30日(月)朝日新聞の朝刊に掲載されています。
詳細はこちら https://www.asahi.com/sdgs/article/15377751

支援センターで楽しく過ごす少女たちと先生 

◆これまでの活動の実績とこれから 

バングラデシュには、家事使用人として他人の家で働かされ、学校に通うことができない少女が推定30万人以上いるといわれています。私たちは、これまでに8〜18歳の少女のための「支援センター」を首都ダッカに8カ所設置し、のべ1,430人に基礎的教育を実施してきました。 

手で衣類を洗う少女

支援センターは少女たちにとって、ただ学びの機会を得るための場所ではなく、同い年の子どもたちと出会い、遊ぶ中で、仕事を忘れ、子どもらしさを取り戻すための居場所でもあります。「先生が丁寧な言葉で話してくれて嬉しい」「一緒に遊ぶ友達ができた」「勉強が楽しい」とセンターに通う少女たちは話してくれます。 

2024年は、ダッカ市内の2か所で支援センターをダッカ市内の地域で新設しました。私たちは、これからも少女たちが未来に希望をもって成長できるよう、人生の選択肢を広げる教育を提供していきます。また少女たちへの支援だけでなく、彼女たちを取り巻く保護者、雇用主などのおとなの行動も変えていく必要があります。また児童労働削減を志すバングラデシュの複数のNGOと結成したプラットフォームとともに、「家事使用人の権利保護および福祉政策2015」の法制化をめざし、国会議員、関係省庁職員、国家人権委員会への働きを続けていきます。 

この受賞を励みに、シャプラニールは今後も家事使用人として働く少女たちの権利が守られている社会をめざした継続的な活動を行っていきます。引き続き、ご支援・応援をどうぞよろしくお願いいたします。