今年2023年4月よりネパール モラン郡での洪水防災事業を鋭意推進しています。

来月11月からの本格的な洪水対策インフラの工事の前に、この半年は行政や河川流域のコミュニティの方々と、問題の根源は何か、一緒にどのようなことができるかについて対話を重ねてきました。

地元行政との対話の様子①(左端が竹下)
地元行政との対話の様子②
地元行政との対話の様子③
地元の人たちとも話し合いを重ねる

その結果見えてきたことは、やはり河川流域のコミュニティの中でも特に、障害者や経済的社会的に貧しい人たち、またカースト制度の下位におかれてしまっている人たちが、洪水の直接的、間接的な被害にあい、貧困に拍車がかかってしまうという構造です。

私たちは、いかにこうした方々の生活や仕事をバックアップし、一緒に防災を取り組んでいくのか、行政・コミュニティの方々とともに考え、取り残される人のない、コミュニティ防災を作り上げていく計画を進めています。

洪水被害が大きい地域の実地検証
地域の方々も参加
川のすぐ脇に住居がある

今後、日本から防災インフラの専門家を招致し、地元行政、コミュニティと我々のプロジェクトのメンバーと一緒に現地踏査、助言をいただき、研修プログラムも行っていきます。次回のブログでその内容をご報告させて頂きたいと思います。

ネパール事務所長 竹下裕司