パラトリ・チョール(中洲)には公立小学校が12校あります。チョールにおける児童教育支援プロジェクトでは、教師や保護者、地域の住民で構成される学校運営委員会へのオリエンテーションを実施し、教育の重要性と学校運営委員会の役割について訴えてきました。

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2015年12月29日にシングラプール小学校で行ったオリエンテーションでは、PAPRIスタッフからプロジェクトの目的と子どもたちの教育をめぐる現状について説明しました。さらに、特別に参加した郡(※)の教育担当官が委員会の役割や責任について伝えました。オリエンテーションの後半で行われた意見交換会では、委員会の議長が、ある学校教師が6カ月間も学校を欠席しているという問題を提起したところ、郡の教育担当官は早急に対応すると答えました。その後、問題の教師は2016年2月から再び学校へ来ています。このオリエンテーションを通して、学校運営委員会と郡の教育事務所との関係づくりを行なうことができました。

オリエンテーション実施後、委員の意識にも少しずつ変化が見られるようになりました。関心が低かった子どもたちの就学状況や学校設備にも目を向け、運動場を整備する必要についても話し合いました。これからは子どもたちの就学率の向上と学校運営の改善に向けて取り組んでいくと話しています。

学校のさまざまな問題を解決するためには、学校運営委員会が機能していくことが不可欠です。学校運営委員会が積極的に活動することで、就学年齢のすべての子どもたちが就学し、授業が定期的に行われ、学校に通い続けられる環境になっていくことを期待しています。

モハマド・ナジム・ウディン(プロジェクト・マネジャー PAPRI)