ネパール・マクワンプール郡マナハリ村で実施中の児童労働削減事業では、児童労働をなくすためにテレビやラジオなどメディアを使って、児童労働の現状やリスク、子どもの権利などを伝えています。

児童労働に関するテレビ番組を制作

6月と7月に、パートナー団体のCWINが制作した子どもに関する問題について取り上げる番組「BAL SAROKAR」が放映されました。BALはChild(子ども)、SAROKARはConcern(懸念、心配、関心)といった意味です。

6月28日に放映された番組は、「マナハリでの児童労働を終わらせるための努力~CWINとシャプラニールの連携~」というタイトルで、児童労働に陥るリスクのある / 児童労働をしている子どもをなくすため、マナハリ村でシャプラニールとCWINが協力して行っている活動が紹介されています。

CWINからはマクワンプール事務所のジャビンドラさんとプロジェクトマネージャーのシルバさんが出演。マナハリの児童労働の状況や、児童労働削減事業の活動について報告しています。さらに、シャプラニールネパール事務所で事業を担当しているスリジャナさんがカトマンズで行った先行プロジェクトを紹介し、その活動の中で明らかになった児童労働の「送り出し地域」の問題から、地方での児童労働削減事業としてマナハリ村で活動を始めたということを話しています。マナハリ村2区と4区の区長さんたちも、この地域でなぜこの活動が必要かということをコメントしています。

▼「マナハリでの児童労働を終わらせるための努力~CWINとシャプラニールの連携~」(ネパール語)

7月19日に放映された番組「児童労働に反対するマナハリ」では、マナハリ村で実施している児童労働を削減するための活動のうち、特に緊急救援として行っている食料支援が紹介されています。

4区の食料支援の様子が取り上げられ、4区の区長さんと4区を担当しているCWINのスタッフがこの地域の民族や子どもの状況、地域の課題を説明しています。

▼「児童労働に反対するマナハリ」(ネパール語)

テレビ番組放映後、CWINには電話やメールで事業への好意や応援したいというメッセージが30件ほど寄せられました。番組はYouTubeでも公開され、200件以上の好意的なコメントが寄せられています。

児童労働をなくすためには、児童労働をしている子どもや家族といった当事者への支援だけではなく、地域社会の人びとの理解、行動を促すことも大変重要です。全編ネパール語ですが、現地の雰囲気もお伝えできる映像です。ぜひご覧ください。
6月28日放送 https://youtu.be/bhn1tt93VOc
7月19日放送 https://youtu.be/rOFhgsbtKTQ

海外活動グループ / ネパール事業担当 横田 好美