5月14日から15日にかけてバングラデシュとミャンマーの国境沿いを上陸したサイクロン・モカ(Mocha)は、両国に大きな被害をもたらしており、徐々にその実態が明らかになっています。

サイクロンで倒壊してしまった家屋


バングラデシュでは人的被害はほとんどなかったものの(塩田で作業中だった3人が死亡との報道あり)、ロヒンギャ難民キャンプがあるコックスバザールでは25万人がシェルターへ避難、13,000軒の家が損壊しているとの報道があります。

被災地の状況調査を行うスタッフ



昨日ダッカを出発したシャプラニール・バングラデシュ事務所のスタッフは、その日の午後に被災地へ到着。地元NGO・YPSA(イプシャ)と協働し、行政と調整の上、被害の大きかった地域の一つShah Porir Dwip(シャア・ポリル・ドゥイップ)ジャリアパラ地区で食糧配布を行いました。

食糧配布の様子

内容は、バングラデシュ政府から指定された以下の食品をパッケージにしたものです。ドライフード(Beaten rice)1㎏、水5リットル、牛乳1リットル、糖蜜500g、経口補水塩。

行政官によれば、ジャリアパラ地区の住民ほとんどが被災しているとのことですが、今回はコックスバザールで調達した720世帯分の配布を行いました。派遣スタッフが現在、さらなる状況調査を行っており、今後の対応について検討します。


▼当該地域の被災状況の報道(ベンガル語)
https://www.prothomalo.com/photo/ooh4aktqiz


▼現地のウェブメディアに食料配布について掲載されました(ベンガル語)https://bdnewstimes.com/%E0%A6%9F%E0%A7%87%E0%A6%95%E0…/