シャプラニールは2005年から家事使用人として働く少女への支援活動を実施していますが、少女たちを送り出している村の人たちに働きかけること、バングラデシュの人たち自身が児童労働を社会課題として認識することで社会を変えていくことを目的に、さまざまなアドボカシー活動を実施しています。
>>実施事業 『バングラデシュで家事使用人として働く少女の支援』
多くの反響を得た、ラジオ放送
公共ラジオ局での放送は10エピソード(子どもの権利、児童労働、使用人に関するガイドラインなど)をさまざまな専門家にゲストに来てもらいライブで放送しました。同時にFacebookにも連動させたことで、リスナーから「このような問題を知ることができてよかった」、「その問題に対して政府はどのような対応を行っているのか」、「子どもを働かせるべきではない」といったコメントや質問が多く寄せれれました。
テレビCM、インターンネットを活用した取り組み
さらに、より多くの人にメッセージを届ける方法として、夕方のニュース番組前に流す20秒間のTVコマーシャル、Facebookのクイズショウなども行いました。バングラデシュではクイズショウがとても人気があります。NGOのスタッフでもあり、子どもの権利の専門家が行っているが行っているている若者に人気があるクイズコーナーには、シャプラニールが期間限定でスポンサーとなり、家事使用人の少女たちの実態や政府のガイドラインを知ってもらうクイズを盛り込んでもらいました。このクイズショウは週1回10週間実施され、12万5千人の人が見たとされています。
Facebookを利用することで、海外に住むバングラデシュ人からも反響(該当ページへのアクセス)があり、クイズの回答と共に多くの質問が寄せられ、さまざまな世代が児童労働について考えるきっかけになったと感じています。そのほか、バングラデシュで子どもの権利について活動するNGO団体と連携してキャンペーンを実施するなど、シャプラニールでは、多様な手法を使って今後も児童労働をなくすための取り組みを続けていきます。
マフザ・バルピン
バングラデシュ事務所 プログラム・オフィサー