10月11日は国際ガールズデーです。また、バングラデシュでは9月30日がNational Girl Child Day(バングラデシュのガールズデー)になっています。そのためこの時期に合わせ、子どもの権利についての啓発の活動を行っています。
この日は首都ダッカ南部のアジンプール地区にある、学校の生徒(日本の中学生と同年代)たちと一緒に、子どもの権利について考え、アクションを起こす「子どもの権利キャンペーン」を行いました。この学校は家事使用人として働く少女たちのための支援センターとして、空いている教室の1部屋を活動に提供してくれています。
まずは街頭に出て、道行く人々に対しての呼びかけです。紙に書かれたスローガンを皆で大きな声で読み上げます。
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「子どもを虐待するのはやめよう!」
「女の子には勉強する権利がある!」
「今日の子どもたちは次の未来だ!」
子どもたちの呼びかけに道行く人たちも足を止め、耳を傾けていました。
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教室に戻ってからは、子どもの権利や児童労働についてみんなで考える時間です。シャプラニールの行う家事使用人の少女たちの支援について紹介のほか、子どもたちがもつ権利について伝えたり、また「児童労働をしている子どもたちのために今わたしたちができること」をみんなで書きだして考えたりしました。
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生徒たちが書いてくれた意見には、
「子どもを働かせている人に子どもの権利についてのリーフレットをわたそう」
「法を守ることも大事だけど、子ども自身も声を上げることが大切」
「学校でも先生を通じて子どもの権利について教えることが必要」
など、自分が守られる存在であるということだけでなく、子どもだからこそできるアクションを考えてくれたものもたくさんありました。
今回のキャンペーンに参加した生徒たちに感想を聞くと「これまでも自分の家の周りで家事労働をしている子どもを見たことがあるけれど、あれが児童労働のひとつだったんだということに今回初めて気づいた」「実際に道路に出て声を上げたのは初めて。自分にもできた」とそれぞれに感じるものがあるようでした。
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最後には子どもの権利についてのクイズ大会も開催。ミニ景品もかかっていたので全員大興奮。(笑) まじめに、でも楽しみながら、キャンペーンを行うことができました。
バングラデシュ事務所長 内山 智子
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