「ぶらっと」や他のNPOが運営する交流サロンに行ってみたいけれど交通手段がない、また自宅の近くで気軽に交流できる場所がたくさんあったら、と昨年から始まった「まざり~な」プロジェクト。いわき市内の既存の商店に協力いただき、情報紙「一歩一報」や復興支援情報を置くなどし、新しくいわきに住み始めた人も気軽に立ち寄れる場所をたくさん作ろうと、現在地元のNPOと共に店舗を増やしているところです。
今回は、少しずつ増え始めた「まざり~な」に気軽に立ち寄れるように、とツアーを企画しました。参加者はいわき沿岸で津波被災されている方、楢葉町、富岡町から避難されている方、自宅が全壊になった方など計10名。
老舗テーラーでは店主奥様の見事な刺繍の技に驚き、「友達を連れて来なきゃ」と大盛り上がり。味噌・醤油の醸造店では特製甘酒をいただきながら、あれもこれもと全員でお買い物を楽しみました。最後は「まざり~な」第一号の「古田部米店」。シャプラニールいわき連絡会の吉田まさ子さんのお店です。まさ子さんの集めた布や移動図書館の本を楽しく眺め、参加された全員が「早く他のまざり~なにもいってみたい!」と2時間のツアーを満喫された様子。
震災から間もなく丸3年。まだまだ不安を抱えながら生活している方が多くいらっしゃいます。そんな毎日の中で、少しでもホッとできて、さらには楽しくおしゃべりができて笑いあえる関係を近所で作れたら、こんなに大きな心の支えはありません。
「まざり~な」はまだ14店舗。これからもどんどん協力店が増えていく予定です。ツアーも好評につき、2か月に1回程度で開催することに決定しました。
3月の「被災地訪問ツアー みんなでいわき」では、この「まざり~な」の訪問も日程に入っています。みなさんも是非いわきの「まざり~な」にお越しください!