3月26日水曜日、食事会を開きました。
参加したのは、これまで「ぶらっと」で教室に参加されたり、サークル活動を続けていたり、お茶を飲みにきているみなさん、手芸教室や健康運動教室等の講師をボランティアで続けてくださっていた講師の先生方、ボランティアで「ぶらっと」を支えてくださったみなさん、そしてスタッフの計66名です。ぶらっとにいらした方へチラシを配布するだけの呼びかけだったので、当初こじんまりした気軽な食事会をイメージしていたのですが、70人近い参加がありました。
会場は私も大好きなBar Queen。通常、昼間の営業はなく、渋いバンドや歌手が集う格好良い場所です。マスターの加藤さんにはシャプラニールがいわきに入って間もない頃から応援していただいている経緯もあり、今回の食事会のお願いも二つ返事で快諾いただきました。そんな会場で美味しいお弁当とお菓子をつまみながら、会の中盤にはミニライブを開催。いわき事務所スタッフ鎌田のクラリネット演奏にうっとりし、小松さんのギターと共に「手紙」と「切手のない贈り物」を一緒に歌い、ちらほらと目に涙を浮かべる場面もありながら会は進みました。最後に講師の先生方から一言、またスタッフからも一言ずつ挨拶をさせていただきました。
シャプラニールがいわきに入って丸3年、本当にたくさんに方に支えられ、「ぶらっと」では毎日立ち寄っていかれるみなさんと色々な話をする、その積み重ねでした。今日集まった70名は、相双地区から避難されている方(借上げ住宅、仮設住宅、家を建てられた方などさまざま)、いわき市沿岸部で津波被害に遭った方(こちらも借上げ、仮設、住宅を再建された方)、いわき市内で地震によって自宅を失った方、そしていわき市の方、出身地も被災状況も違います。時にはそれぞれに抱える状況や背景の違いから、「ぶらっと」が重い空気になることもありましたが、今はそれらを乗り越えて、「ぶらっと」という共通点で誰もがゆるやかにつながっているように感じます。
そして、最後に恒例の記念撮影。写真は移転後の「ぶらっと」でお渡しします、と呼びかけて会は終了しました。
この食事会の後、「ぶらっと」の将棋チームを積極的にサポートや、遊具の寄付、さらに健康運動教室の際に毎回血圧を測るボランティアをしてくださっているご夫妻が、シャプラニールの会員として活動を支えたいと申し出てくださいました。移転する一区切りが、何か新しい始まりのような流れを感じた一日になりました。