「私たちは、困難な状況にある人々の状況を短期間で劇的に変えることはできません。でも、このような人々を後ろからそっと支えるような役割を継続的に担っていくことが、20年ネパールで活動を続けてきたシャプラニールだからこそできる役割だと感じています」
これは、ネパールに死者約8,900名、全壊家屋約6万棟という被害をもたらした大地震から1年過ぎて、発災時にカトマンズ事務所長だった宮原が述べた言葉です。
また4月25日が近づき、大地震発生から間もなく2年が経とうとしていますが、今もこの言葉と変わらない復興支援を行っています。復興支援の主な活動は次の4つです。
1)コミュニティスペース運営支援
2)被災学生の奨学金支援
3)集落の共有インフラの改善
4)被災者の生計手段の支援
1)コミュニティスペース支援は、被災した地方のコミュニティラジオと協力して5つ運営しています。被災者がリラックスしたり、情報交換をしたりする貴重な場となっており、私たちの資金的支援が終わった後の自主運営の話が出てきています。
2)被災学生の奨学金支援は、カトマンズ盆地内で大学や専門学校レベルの学費を支援しています。小学生レベルへの教育支援は多く行われましたが、基礎教育後の学生への支援が漏れてしまっていました。そのため、さあ今から高等教育を受けて将来の道を切り拓こうとしていた、特にもともと経済状況が厳しい家庭の学生は地震によりその夢が閉ざされそうになっており、私たちは支援を決めました。これら1)と2)の活動は2017年3月で終了する予定です。(その2に続く)
海外活動グループ 勝井裕美
▼ネパール大地震復興支援活動を継続しています。ご寄付へのご協力をお願いいたします。