
ミケシュ・マハルジャンさん | 会社員

▼2016年の思い
- あなたにとって大切なもの
父と母 - ネパールの自慢
文化、歴史遺産
▼2025年の思い
- あなたにとって大切なもの
家族 - ネパールの自慢
美しい自然、文化遺産
奨学金をもらい、経済的に家計が厳しかったが、進学できなくなるという不安は消えたというミケシュさん。大学も卒業して、今は建設関係の会社でスーパーバイザーとして働いています。この10年で、どのような変化があったのか、お話をうかがいました。(シャプラニールとのかかわり:奨学金支援)

―― 変わったこと・変わら なかったこと。この10年の暮らしについて
地震で家は全壊しました。はじめは仮設住宅で生活していましたが、いくつか所有していた土地の一部を売って、同じ場所に家を建て直しました。大学まで進学し、卒業後はバイクのショールームで働き、今は建物の設備に関する設計や施工などを行う会社でスーパーバイザーとして働いています。仕事でいろんな地域に行っています。今後も同じ分野の仕事をしていきたいと考えています。
家族はみな元気です。父は変わらず学校で働き、また母も彫像をつくる手工芸の仕事をしています。妹は結婚しました。
―― 地震やシャプラニールからの支援が人生に与えた影響
奨学金で11年生、12年生(日本の高校2年生、3年生)を終えることができました。経済的にとても厳しかったので、この支援は大変意義があるものでした。支援をいただいて、一つ不安の種が消えたのがとてもありがたかったです。
―― 地震を体験後、どのように災害への備えをしていますか
以前は区が実施した地震対策の研修をいくつか受けました。最近は地震への備えはしていないですね。

ーインタビューについて
2016年、大地震の発生から1年が過ぎていましたが、復興にはまだ支援が必要でした。シャプラニールはその状況を伝えるため、インタビューを行いました。そこには、ネパールの復興を担う人、シャプラニールの活動に参加する人、不安を抱えながらも自分たちの力で懸命に生きる人との出会いがありました。
そして、2025年、大地震から10年が経った年に、当時インタビューした方から13名の方にふたたびインタビューを実施しました。この10年、どのような暮らしを送ってきたのでしょうか―――。
10年前と同じ質問「あなたにとって大切なものはなんですか」「ネパールの自慢はなんですか」もしています。変わったこと・変わらなかったこと、防災への意識はどうなりましたか。
あの大地震が人々の生活を変えました。一人ひとり、それぞれのストーリーに、ネパールという国に思いを馳せながら読んでみてください。
▼特別企画サイト「ネパール大地震から10年ー被災者の暮らしは今ー」

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