シータ・カランジットさん | テーラー(仕立て屋)

▼2016年の思い

  • あなたにとって大切なもの
  • ネパールの自慢

▼2025年の思い

  • あなたにとって大切なもの
    家族
  • ネパールの自慢
    自然、天然資源

大地震では家の二階が潰れてしまい、修繕しながら同じ家に住んでいるというシータさん。そして2024年の洪水でも大切なミシンが浸水してしまったといいます。それでも娘がよい教育を受けられるように夫と一緒に仕事に励んでいます。この10年はどのような変化があったのか、お話をうかがいました。(シャプラニールとのかかわり:生計向上の支援)

―― 変わったこと・変わら なかったこと。この10年の暮らしについて

夫は小作人であり、ドライバーの仕事も続けています。娘たちは成長し、現在は高校に通うようになりました(ネパールでは5歳~12歳が受ける8年間は義務教育)。大地震の影響は未だあります。家の二階が潰れましたが、十分な修繕費がないため、直しながら一階で生活してきました。しかし、2024年に起こった大洪水で、自宅は床上浸水してしまったため、これまでの貯金をすべて修繕に充てざるを得ませんでした。

現在も仕立て屋ですが、先の洪水でミシンが浸水したので修理をしないと仕事ができません。でも自宅で液体洗剤をつくり販売をするようになりました。貯金は無くなってしまいましたが、娘たちがより良い教育を受けられるよう、夫と力を合わせて一生懸命に働いていきます。

2016年に支給されたミシン
―― 地震やシャプラニールからの支援が人生に与えた影響

恵まれていたことは、地震から数年後も、失業することなくこれまでの取引のあった方々や建築会社からの仕事が増えました。かつでは地域の防災管理委員会のメンバーとして地域の緊急支援などを通じて、外国人や妊婦を助けることもしました。現在はメンバーではありませんが、健康管理ボランティアとして活動しています。COVID-19の流行時期には支援物資の配布に尽力もしました。

「人形も作っているの」と見せてくれました

ーインタビューについて
2016年、大地震の発生から1年が過ぎていましたが、復興にはまだ支援が必要でした。シャプラニールはその状況を伝えるため、インタビューを行いました。そこには、ネパールの復興を担う人、シャプラニールの活動に参加する人、不安を抱えながらも自分たちの力で懸命に生きる人との出会いがありました。

そして、2025年、大地震から10年が経った年に、当時インタビューした方から13名の方にふたたびインタビューを実施しました。この10年、どのような暮らしを送ってきたのでしょうか―――。

10年前と同じ質問「あなたにとって大切なものはなんですか」「ネパールの自慢はなんですか」もしています。変わったこと・変わらなかったこと、防災への意識はどうなりましたか。

あの大地震が人々の生活を変えました。一人ひとり、それぞれのストーリーに、ネパールという国に思いを馳せながら読んでみてください。

ほかのインタビューも読む


▼特別企画サイト「ネパール大地震から10年ー被災者の暮らしは今ー」


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