震源地のゴルカ郡の南に位置するチトワン郡での物資配給を続けている菅原職員からの報告です。
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5/4はKorakVDC(行政村)で救援物資を配布しました。対象としたのは全9ワード(区)のうちの第4ワード。ここはKorakの中でも特に山深い場所に位置しており、まだどこの組織も物資を届けられていないところです。
4DW車でなければ絶対に登っていけないデコボコ山道を2時間かけて配布場所へ到着。なるほど、支援物資が届けられなかったわけです。
被災者リストを確認しているうちに、続々と人が集まってきました。2時間かけてリストを確認し、家が倒壊・損壊した第4ワードの64世帯に無事物資を届けることができました。
戻ろうとしていると、何やら揉めています。他のワードの住民が詰めかけてきて、車載している残りの物資も分けてほしいというのです。他のワードには別のNGOや企業が物資を届けに来てくれたものの、公平性に配慮せず適当に配って帰っていったため、住民の間に不公平感が生まれていたのです。
とは言ってもとても他ワードの人たち全てに配れる数はありません。そこでVDCの担当者が間に入り調整してくれて、食料品パックの中身を2世帯で半分ずつに分けるなど、妥協してもらいました。
こういう状態がひどくなると住民間の争いに発展するかもしれない。援助によって生じうるネガティブな副産物には、緊急救援フェーズでもやはり留意が必要です。
結局この日は朝7時に出発して、帰着したのは夜9時過ぎになりました。